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<辺野古移設>反基地運動の先頭 山城博治さん闘病生活
長く沖縄で反基地運動の先頭に立ち、沖縄県名護市辺野古で米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)移設の抗議活動を続けている沖縄平和運動センター議長、山城博治(ひろじ)さん(62)が、悪性リンパ腫のため闘病生活に入ることになり、21日で抗議活動からいったん離れることになった。少なくとも数カ月は治療に専念するという。
山城さんは米国統治下の1952年生まれ。父親から戦争体験を聞いて育ち、高校時代に相次いだ米兵の事件には生徒会長として抗議行動をリードした。大学卒業後、県職員になり、その後は自治労沖縄県本部副委員長や平和運動センター事務局長を務めて沖縄の平和運動の中心にいた。
昨夏から始まった辺野古のキャンプ・シュワブゲート前の座り込みの抗議は21日で289日目となるが、山城さんは仮設テントに寝泊まりするなどして現場をまとめてきた。今年2月にはシュワブ内に侵入したとして、日米地位協定の実施に伴う刑事特別法違反容疑で沖縄県警に逮捕された(その後、那覇地検が処分保留で釈放)。
山城さんは「闘いはこれからだと思っていた矢先に長期離脱するのは悔しい」と目を潤ませながらも、いつもと同じようにマイクを握って「政府が総がかりで抑えようとしても、20年近く頑張ってきた沖縄の決意は変わらない。病気を克服して必ずゲート前に帰ってくる。戦後70年の節目に、未来を県民の手にたぐりよせることができる時代をつくろう」と話した。【佐藤敬一】
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