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【ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所】デジカメの祭典『CP+2015』でクラッときたレンズたち
■Introduction
2月と言えば日本最大のカメラの祭典CP+の季節だ。今年は天候にも恵まれ4日間で6万7617人がパシフィコ横浜に足を運んだ。展示されるのはカメラだけでなく、写真関連用品からプロ用動画機材まで幅広い分野の製品が一堂に会する。阿佐ヶ谷レンズ研究所はまずレンズをレポート、次にさらに点数の多いカメラをリポートする。最初に言っておくと私が好きなのは広角レンズと円周魚眼レンズである。とは言え、それ以外のレンズもチェックしているので、ご心配なく。最初に駆けつけたのは4K映像体験コーナー。自信作をSDカードに入れて渡すと4Kモニターに表示してもらえる。これで有名カメラマン気分になって、テンションアゲアゲで会場に突入するのだ。
本題のレンズだが、今回は広角系ズームレンズが充実。オリンパスから防塵防滴タイプとギョギョッと魚眼レンズまで展示された。タムロンはF2.8通しのフルサイズ用広角ズーム。サイズも重さも貫禄十分だ。ソニーは28mmF2という明るい広角単焦点レンズに加え、ウルトラワイドコンバーターとフィッシュアイコンバーターも展示。富士フイルムは防塵防滴の明るい標準ズーム、ツィアイスからは35mF1.4が登場する。トキナーはF2.8通しのフルサイズ用標準ズームを展示。そしてSAMYANGからは12mmF2.8のハイコスパな魚眼レンズが登場する予定だ。
4Kフォトギャラリーは場所が分かりにくいせいか、行列もなく4Kモニターにスライドショーで自分の撮った画像を再生してもらえた。ピントの甘さまであからさまに分かる解像度の高さはさすが4Kモニターだ。写真鑑賞用に1台欲しい!
こちらはその隣にある8Kモニターの実演。かなりの人気だった。撮影禁止なので遠くから撮った画像でモザイク入りなのが残念だが、その滑らかさは近くで見ても納得、遠くで見るなら4Kと見分けがつかない感じだ。私なら8Kより120インチのスクリーンで4Kの方がいいかな
防塵防滴仕様になった「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II」。これは防塵防滴仕様の『OM-D E-M5MKII』で使うために生まれたレンズで光学性能は従来モデルと同等、しかし信頼性が違うのでやっぱり欲しいね
「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO」は、その噂はあったが正体不明のレンズだった。…今回その全貌がデザインモックアップで明らかになった。かなり重そう。発売は2015年以降予定
「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」は世界初の開放絞り値F1.8の明るい防滴防塵の対角魚眼レンズ。発売は2015年夏を予定。これは欲しい!
すでに発売中の『M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO』を含めて同社のPROレンズは全部で5本が揃うことになる
タムロン『SP 15-30mm F2.8 Di VC USD』のカットモデル。左端から二番目にあるのが大口径ガラスモールド非球面レンズなのだ
このレンズのおかげで15-30mmが製品化できたとまで言わしめた非球面レンズ。レンズの小型化と収差補正を実現しているそうだ
ちなみにキヤノン『EF14mm F2.8 II USM』は希望小売価格30万7000円(税別)。これに対して本機は14万円(税別)、しかもF2.8、しかも30mmまでのズームとハイコスパで使いやすい
重さはキヤノン用ニコン用共に1.1kgとさすがにズシリと重い。この重さで、この値段と思えば、さらにお買い得感が高まるかも
タムロン『SP 150-600mm F/5.6-6.3 Di VC USD』。まさか手持ちは無理と思っていた150-600mmのズーム。重さは三脚座を含めて約1.9kg、希望小売価格14万円(税別)とハイコスパだ。APS-Cサイズのボディを使えば900mmまたは960mmの超望遠になる。一家に一台は常備したい!
強力な手ブレ補正機能の搭載により、手持ち600mmでもブレずに撮れそうな気がする。ちなみにこれは150mm時の長さとなる
SONYブースでは地上には鉄道が、空には鳥が飛んでいるではないか。これは何事かと思えば、ブース右手に白い建物を発見!
白い望遠レンズがズラリと並ぶ。ここから鳥を撮影するというシミュレーションなのだろうか
早速、二階に上ってみると予想通りの展開に。レンズのAFの追従性とカメラの連写性能をアピールする体験コーナーだったのだ
SONY「FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS」。フルサイズ対応の24mmからの10倍ズーム。非常にコンパクトだが、ここからズルズルとレンズが伸びてカッコ悪くなるのが少し残念
SONY「Distagon T* FE 35mm F1.4 ZA」。望遠レンズかと思えば35mm、そして開放絞り値はF1.4のディスタゴン。…高解像度、高コントラスト、高価格路線を貫く
SONY「FE 90mm F2.8 Macro G OSS」。SONYの高級レンズGブランドの中望遠マクロ。AF領域を細かく分けることで素早いピント合わせを実現している
ちょっとブレてるがSONY「FE 28mm F2」、左がFEフィッシュアイコンバーター、右がFEウルトラワイドコンバーター。一眼レフにワイコンはいかがなものかと思うが使ってみたいね
富士フイルム『XF16-55mmF2.8 R LM WR』は24~84mm相当の明るい標準ズームで防塵防滴、耐低温設計。レンズ全面にHT-EBCを施し、12群17枚のレンズ構成を持つハイエンドモデルだ
Carl Zeiss『Otus 1.4/85 ZE』。明るい中望遠レンズ。重さはFマウント用で1140g、4月発売予定で希望価格は49万円(税別)
Carl Zeiss『Distagon T* 1.4/35 ZM』。明るい広角レンズ、カラーはブラックとシルバーがある。重さは381g、希望小売価格21万8000円(税別)
こちがカラーバリエーションのブラック。35mmサイズ対応、マニュアルフォーカスでMマウントのボディ用となる
Tokina『24-70mm F2.8 PRO FX』はひさびさにトキナーから登場したフルサイズ用の大口径ズームレンズ。重さ1kgとヘビー級で価格発売時期未定の参考出品。左側は私が愛用する11-16mmの上位モデルで11-20mmと焦点距離を伸ばしている
ニコン『D800』に装着してバンバン撮れる完成度、発売は間近に違いない
2本を並べてみるとさすがに左側のフルサイズ用のレンズは重くて大きい。右の『AT-X 11-20 PRO DX』は希望小売価格10万円で重さは560gとなる。マウントはニコン用とキヤノン用がある
『AT-X 11-20 PRO DX』をニコン『D7000』に装着したところ。外見は私の持っている11-16mmと全く変わらない。重さもほとんど同じって、これは反則ものだ!
SAMYANG『12mmF2.8 ED AS NCS FISH-EYE』はフルサイズ対応の対角魚眼レンズでマニュアルフォーカス採用。発売は4月から5月で予想実勢価格約6万~6万5000円になりそうだ
SAMYANG『135mmF2.0 ED UMC』はフルサイズ対応の明るい望遠レンズ。絞りは9枚羽根で真円に近くキレイなボケが期待できそうだ。…発売時期価格共に未定の参考出品だった
SAMYANG『50mmF1.4 AS IF UMC』はフルサイズ対応の明るい標準レンズ。APS-Cサイズのボディに使えば75mm程度の中望遠レンズとして使える
カメラ編に続く!
(文/ゴン川野)
カメラ生活42年、小学生でオリンパスPEN-Fを愛用、中学生で押し入れ暗室にこもり、高校では写真部部長。大学卒業後、単身カナダに渡りアウトドアスクール卒業後「BE-PAL」を経て本誌ライターに。保有交換レンズ41本、カメラ28台(見える範囲で)。阿佐ヶ谷レンズ研究所もよろしく。