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【試乗記】疲れにくさと上質な乗り心地を実感『SPORTMAX ROADSMART 3』:青木タカオ
(SPORTMAX ROADSMART 3)
降りしきる雨の中、完全なるウェット路面で、ダンロップの2銘柄のモーターサイクル用プレミアムツーリング・ラジアルタイヤを乗り比べた。1つは「ロングツーリングに適した優れた耐摩耗性」と「疲労を軽減する優れた吸収性とハンドリング」を開発テーマに掲げ、今年2月(一部3月)に発売された『SPORTMAX ROADSMART 3』(スポーツマックス ロードスマート スリー)。
(SPORTMAX ROADSMART 3)
ターゲットユーザーを「こだわりのパーツを欲する本物志向のユーザー」「多走行でロングライフなタイヤを探しているユーザー」そして「楽にロングツーリングがしたいユーザー」とし、ビッグバイクでのロングツーリングに適した優れた耐摩耗性能と、疲労度の低減を実現している。
(SPORTMAX ROADSMART 3)
もう1つは、その先代にあたる『SPORTMAX ROADSMART 2』(スポーツマックス ロードスマート ツー)。登場したのは2011年3月で、大排気量バイクのワインディングでのスポーツ性能、ロングツーリングに求められる高い耐摩耗性と高速安定性、更に乗り心地を高次元でバランスした。
(SPORTMAX ROADSMART 2)
まず、『ROADSMART 3』。写真を見ても分かる通り、これほどにまでウェットになるとメリットはスポイルされてしまうのではないかと試乗前には思っていたが、ニュータイヤならではのアドバンテージは随所で感じられた。
(SPORTMAX ROADSMART 3)
大排気量モデルでもハンドリングが軽く、車体が直立した状態からマシンを振るとクイックに反応し、右へ左へ素速く動く。公道ならレーンチェンジも機敏だろう。もちろん、ミドルスポーツに乗り替えれば、一層軽快感が増してくる。
(SPORTMAX ROADSMART 3)
濡れた路面でも臆することなくコーナリングが楽しめるのは、低温での柔軟性が向上され、接地面積が上がっているから。フロントは常用域での操舵が軽く、バイクを寝かし込んだ時にはしっかりとしたグリップ感が得られ、リアは剛性分布が均一化され、寝かし込みからバンク中まで手応えに変化がなく、スムーズなフィーリングとなっている。
(SPORTMAX ROADSMART 3)
『ROADSMART 2』のウェット性能も申し分ないレベル。…