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【MONEY HACKS】やってる人だけ得をする!「株主優待」「ふるさと納税」きほんのき
消費増税に物価上昇と、サラリーマンの生活にとって逆風が続いている。そんな中、ふたつのマネー術が注目されている。まずは、下のマンガで予習してほしい。今、これを実践できていない人は、すでに大きな損をしているかも!?
[1]「株主優待」とは、企業が株主に対して行なう利益還元策。商品券や食事券といったチケットや、自社商品を提供するのが一般的。08年のリーマンショック以降、株価の低迷とともに注目されはじめ、現在は、主婦など株式投資の経験がなかった人たちにまで浸透。NISAがスタートした今年、改めて人気を呼んでいる。
[2]株主優待は制度化されたものではなく、企業が独自に実施しているもの。しかし、注目度が高まるにつれ、実施企業はここ数年で急増。特に、小売業、水産・農林業および食品、金融業、サービス業など、消費者向けの事業を手がけている企業が目立つ。安定的な株主を獲得することとともに、宣伝効果も狙っているのだ。
[3]現在の株主優待ブームの立役者である「桐谷さん」とは、元プロ棋士の桐谷広人さんのこと。「株主優待だけで生活する男」としてテレビに登場するや大ブレーク。アイドルまでが桐谷ファンであることを公言し、本誌2014年2月号では乃木坂46の橋本奈々未さんとの対談が実現。
[4]「ふるさと納税」は2008年からスタートした、地方自治体への寄付金の制度。しばらくは、一部の〝節約マニア〟が注目していた程度だったが、昨年から今年にかけて全国的に認知度がアップ。株主優待よりも少額で行なうことができ、ノーリスクでお得となる点が理解され、瞬く間に広がった。
[5]ふるさと納税のメリットはふたつ。ひとつは寄付した金額が、自分の支払う所得税や住民税から控除される節税メリット。もうひとつは、寄付のお礼としてその地域の特産品がもらえることだ。実施する自治体の目的は、減少する税金の確保だが、ある自治体では、ふるさと納税で前年分の税収入と同じ金額が集まったという。
[6]ふるさと納税でもらえるものは、年々、バリエーションが豊富になっている。2014年7月から、大阪府泉佐野市は航空会社Peach(ピーチ)と提携。ふるさと納税の謝礼品として、Peachの航空券購入の際に1ポイント=1円として利用できる「ピーチポイント」と、オリジナルグッズの提供を開始している。