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ユーロが対ドルで下落、ギリシャ支援問題進展せず=NY市場
[ニューヨーク 30日 ロイター] – 30日のニューヨーク外為市場では、ユーロが対ドルで下落した。ギリシャの金融支援問題の先行き不透明感でユーロが売られたが、欧米の金融政策の方向性の違いが引き続きユーロの重しとの指摘もあった。
ギリシャが今後3週間のうちに財政破たんに陥る可能性が残る中、ギリシャが支援をめぐる協議について楽観的な姿勢を見せているのに対し、ドイツはより詳細な改革案リストの提示を求めている。
ユーロ/ドルEUR=は、3月のユーロ圏景況感指数が2011年7月以来の高水準となり、また3月のドイツ消費者物価指数(CPI)が前年比でプラスだったことに支援される場面もあったが、終盤の取引では0.7%安の1.0813ドル。四半期ベースでは10.6%と1992年第4・四半期以来の下落率を記録した。アナリストによると、1ユーロ=1.0000ドルのパリティ(等価水準)まで下げるとの観測が根強い。
ウェストパック・バンキング(ニューヨーク)の通貨ストラテジスト、リチャード・フラヌロビッチ氏は「欧米の金融政策の違いはユーロにとって強い逆風だ」と述べた。
ドルは、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長が先週27日に年内の利上げ開始を示唆したことで、主要通貨に対して持ち直した。また2月の米中古住宅販売仮契約指数が3.1%上昇し約1年半ぶりの高水準となったことも、FRBの金利正常化への動きを促す材料と受け止められ、ドルを支援した。
ドルの主要6通貨に対するドル指数は直近で0.8%高の98.054。ドル/円は終盤0.9%高の120.18円となっている。円はユーロに対しても弱含み、ユーロ/円は0.2%高の129.94円。
ドル/円 終値 120.03/08
始値 119.93/94続く…
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