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北朝鮮、やはり謎のチーム? 初戦に向けて情報戦展開 (1/4ページ) - サッカー - SANSPO.COM(サンスポ)
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アジアカップが開幕した。各国代表が緊張を高める初戦に、“あの”謎のチームも徹底した準備を進めている。
8日、メイン会場となるシドニーのスタジアム・オーストラリアでは、翌日の対戦を控えたウズベキスタンと朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の前日練習と公式会見が行われた。
ウズベキスタンの公式会見では、ミルジャラル・カシモフ監督が「前回3位だったが、今回はそれを越えられるように頑張りたい。私たちには才能あふれる若い選手たちがいる」と静かな口調に自信を漂わせた。
一方の北朝鮮は、奇妙な“動き”を見せた。時間になっても会見に現れない。アジア・サッカー連盟(AFC)の広報担当が「渋滞に巻き込まれて、10分程度遅れます」というアナウンスをしたが、実際に会見が始まったのは予定時間を15分ほど過ぎたころだった。
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現れたのはチョ・トンソプ監督と、GKのリ・ミョングク。「この大会の勝利はどんな意味を持つのか」と聞かれると、「我々が勝つことは金正恩元帥や国民を喜ばせることになると思う。それが我々の願いだ」と異口同音に答えるなど、予定調和のような答弁があった。
ところが、いくつか事前につかんでいたのと違う情報が出てくる。
「人民のルーニー」とも呼ばれたチョン・テセはどうして選ばれなかったのかと問われると、指揮官は「コンディションを崩している」と明確に答えた。
チョン・テセの所属する韓国の水原三星はすでに合宿をスタートしているし、チョン・テセも元気に参加している。最近は代表に招集されていないことを考えると、監督の構想外になっていると考えた方がいいだろう。少し調べれば分かるようなうそだった。
監督交代についての質問もぶつけてみた。
――去年、2回監督を交代させなければいけなくなりました。大きな問題だと思うのですが…。
「どういうことですか?」
――10月にチョ・トンソプ監督からユン・ジョンス監督に交代し、12月に(ユン・ジョンス監督がAFCから資格停止処分が下ったことで)、また交代させたことですが…。
その質問を、北朝鮮が用意した通訳は訳そうともせず、「そんな事実はありません」と質問を遮った。
困ったAFCの進行役に「この質問はスキップしていいか」と聞かれたので同意したが、腑に落ちない。
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11月、北朝鮮のサッカー協会外交担当副書記長にインタビューした際は、多少歯切れは悪かったものの、交代させたことを認めたのだ。
会見後、通訳をつかまえ、去年の具体的な試合を挙げてユン・ジョンス監督が指揮を執っていたのではないかと聞いてみた。ところが「いいや」という一言でこちらを振り返ることもなく去って行ってしまった。
だったら選手に事実を聞くしかない。前日練習は15分で非公開になったので、ミックスゾーンで待っていたところ、選手が練習を終えて引き上げてきたところで、なぜかミックスゾーンの扉が閉められ、選手たちの話を聞くことができなくなってしまった。
はたして何が正しいのか。インタビューで認めたことそのものが情報をミスリードしようとしたのか、あるいは監督交代の事実を隠したいのか。日本と韓国にいる伝をたどって、真実を明らかにしてくれそうな人物に連絡を取っているが、まだ連絡は来ない。
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ミックスゾーンが閉じられたのは、AFCのミスだったことが明らかになった。試合前日は、それぞれのチームがミックスゾーンを公開できるかどうか決めることができ、北朝鮮は当然のようにクローズを要求していたので、ミックスゾーンの扉が開いていたことそのものが間違いだったのだ。
ミックスゾーンから戻ってくると、地元の記者から「ユン・ジョンス監督のことが隠されていた。どう考えてもあの答えはおかしい。どうにか確かめる術はないか」と質問攻めになった。一番いいのは、チームに帯同すると言っていたリ・ガンホン氏に質問することだが、この日は姿を見せなかった。
今日の時点で明らかなのは、どこかに真実ではない情報があるということだ。もしかすると、どこまでも真実は明らかにならないかもしれないが、今後新たな情報が入った時点で検証を重ねていく。そして、そんな情報をまき散らしながら大会に参加するほど、北朝鮮はこの大会に懸けているとも言えるだろう。
北朝鮮のウズベキスタンとの初戦は10日、現地時間18時にキックオフとなる。(Goal.com)