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次世代ロボットを普及させるには「学ばせる」のが近道
ロボット開発にルネッサンスが起こりつつある…。その予感はたぶん、勘違いではありません。現在、工業用から一般家庭でのコミュニケーション目的のものまで、さまざまな次世代ロボットが開発されつつあり、遠からず市場に投入されるでしょう。外見はこれまでのロボットとさほど変わらないかもしれませんが、その頭脳の部分は、実は大きく進化しているのです。
ロボットといえば工業用で、単一のタスクをこなすだけのために設計されていて、融通が利かない、というのがかつてのイメージでした。同じ作業を、人がやるよりも速く安上がりにこなし、理想を言えば、人が直接操作する必要はほとんどない、というくらいのメリットしか期待されていなかったのです。けれども、今日のロボットはそんなレベルではなく、もっとずっと順応性の高いマシンです。経験から学習できるうえに、人間と連携して作業ができるように設計されたものすらあります。すでに市場に出回っている(あるいは、間もなく投入される)テクノロジーで有名なものとしては、「Jibo」「Baxter」「Amazon Echo」の3つがあり、これらを見れば、現在のロボットでどこまでできるかがわかります。でも、どれもまだほんの序の口に過ぎません。
すべてをプログラミングするのは困難
こうした新世代の「スマートな」ロボットの開発をあと押ししたのは、技術上のさまざまな進歩です。分野によって違いはあるものの、すべてに共通するキーワードは「トレーニング」です。「ロボットのボディを作るのはそれほど難しくありません。現状、家庭内で人の役に立つロボットがあまり多くないのは、そのためのプログラミングが非常に難しいからです」と、ロボット工学のスタートアップ企業Brain Corporationの創設者でCEOであるEugene Izhikevich氏は述べています。
ロボットに複数の機能を搭載したい、あるいは、ひとつの機能しかないなら高い精度でこなせるようにしたい、というのが私たちの究極の希望です。けれども、多様なタスクをこなせるようにロボットをプログラミングするのは容易ではありません。ユーザーのニーズが高いいくつかの機能だけに絞っても難しいのです。まして、そうしたタスクをさまざまな環境で処理できるようにプログラミングするのは困難を極めます。家庭も工場も、1軒1軒違うのですから。
「そうした差異に対応できる能力を備えられれば、ロボットはいよいよ実社会に出て人間の役に立てます」と、スタンフォード大学客員教授で「RoboBrain」プロジェクトのリーダーであるAshutosh Saxena氏は言います。…