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焦点:2020年実用化目指す次世代移動通信5G、業界は手探り状態
[バルセロナ 1日 ロイター] – 世界のモバイル通信業界は、次の大変革が「第5世代移動通信(5G)」によってもたらされるとの見方で一致している。
2020年の東京五輪までの商用化が見込まれているが、現状では4Gにないどのような特性を打ち出すべきかが定まっておらず、なお手探り状態にある。
モバイル通信事業者の業界団体、GSMAは昨年12月のリポートで「5Gが対処すべき機会と弱点が何なのかが定かでない」と指摘した。
携帯事業各社も通信スピードと機能が画期的に向上するのでない限り、多額の設備投資を行ったり、携帯ユーザーに端末切り替えを求める必要はない、との考えを示している。
専門家らによると、5Gの技術規格をどう設定するかの協議も始まっておらず、規格の最終決定は2019年になりそうだ。
それでも中国の華為技術(ファーウェイ)やフランスのアルカテル・ルーセント(ALUA.PA: 株価, 企業情報, レポート)といった通信機器メーカーは、5G導入に備えたマーケティングに余念がない。スウェーデンのエリクソン(ERICb.ST: 株価, 企業情報, レポート)やフィンランドのノキア(NOK1V.HE: 株価, 企業情報, レポート)も、世界最大の年次通信ショー、モバイル・ワールド・コングレスで、通信事業者と組んだ5Gプロジェクトを発表し、この輪に加わるとみられる。
<モノのインターネットが起爆剤か>
もちろん5Gは動画閲覧、ダウンロードの加速、より綿密なネットワークなどの点で4Gをはるかにしのぐ見通しで、主要機器メーカーはネットワーク容量が100倍から1000倍に拡大すると予想する。 続く…
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