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米GM、インドネシアの工場閉鎖へ シボレー車の低迷受け

 

 [北京 26日 ロイター] – 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM) は、インドネシアで小型MPV(多目的車)「シボレースピン」の生産を6月末までに中止し、現地工場を閉鎖して工場の従業員約500人を解雇する計画を明らかにした。

 GMはインドネシア市場を独占する日本の自動車メーカーに対抗するため、ブラジルで好評を得ていたスピンの現地生産を行ってきたが、販売は想定ほど伸びず、ジャカルタ郊外のブカシ工場での生産コストが収益への重しとなっていた。

 昨年の生産台数は、同工場の年間生産能力である4万台の4分の1未満にとどまった。昨年のスピンの国内販売台数は8412台で、約3000台を輸出した。

 

 GMのステファン・ジャコビー上級副社長はロイターに対し、「スピンは優れた車だが、想定していたほど生産台数を引き上げることができなかった」と述べた上で、「スピンの物流網は極めて複雑で、台数が少なかったため現地化が進まなかった。コストの観点からすると、競争力がなかった」とした。

 ブカシ工場の閉鎖によって、現地法人のGMインドネシアは販売のみの拠点となる。

 

 インドネシア事業に関してGMは、中国での提携相手である上海汽車(SAIC) と合弁事業を設立し、ジャカルタ近郊に建設する工場で「五菱(ウーリン)」ブランド車を生産する計画を発表している。ただ、同合弁事業に詳しい関係者によると、ブカシ工場を引き継ぐ予定はないという。

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