＜スカイマーク＞米子撤退 不採算路線縮小、茨城は減便

　

　経営破綻して民事再生手続き中のスカイマークは４日、９月１日から１０月２４日までの運航計画を発表した。利用者が低迷している米子空港発着便は、神戸線、那覇線を運休にして、米子から撤退する。茨城空港発着便は札幌線、福岡線を８月３１日までの１日２往復から１日１往復に減便する。一方、比較的高い搭乗率が見込める札幌−中部、神戸−那覇は１往復ずつ増やす。
　
　　これに伴い、全体の発着便は、８月末時点の１日６５往復から１日６３往復に縮小する。撤退を検討してきた仙台空港発便は、今回の計画では継続するが、引き続き撤退や減便を検討する。
　
　　また、神戸経由で運航していた羽田−長崎と茨城−那覇は廃止し、神戸での乗り継ぎに切り替える。航空機の運用効率化のためだが、接続時間や運賃で利便性が損なわれる可能性がある。
　
　　スカイマークは１月２８日に民事再生法の適用を申請するまでは１日７７往復を運航していたが、破綻後は経営再建に向けて不採算路線の縮小を進めている。【永井大介】