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<関西電力と日本原電>17日に老朽原発3基の廃炉正式決定
◇美浜原発1号機、同2号機と敦賀原発1号機
関西電力と日本原子力発電が17日に老朽原発計3基の廃炉を正式決定することが16日、分かった。両社とも臨時取締役会を開いて正式決定し、その後、社長が福井県庁などを訪れ、地元に説明する予定。
廃炉とされるのは、福井県美浜町にある関西電力の美浜原発1号機(出力34万キロワット、運転開始1970年)、同2号機(同50万キロワット、同72年)と、同県敦賀市にある日本原電の敦賀原発1号機(同35万キロワット、同70年)。いずれも運転開始から40年を超えている。東日本大震災後に施行された改正原子炉等規制法では、原発の運転期間を原則40年とし、例外的に一度だけ20年の運転延長を申請できることになっている。だが両社は、この3基は出力規模が小さく、運転延長するには多額の安全対策費用がかかることを考えると、採算が取れないと判断した。
将来的に原発依存度を低減させる方針の政府は昨年10月、16年7月時点で運転開始から40年を経過する原発を抱える電力会社に対し、早期に廃炉にするかどうかを判断するように要請。美浜1、2号機と敦賀1号機以外では、九州電力の玄海原発1号機(佐賀県)と中国電力の島根原発1号機(島根県)も対象で、両社は18日にも廃炉を正式決定する見通しだ。【浜中慎哉】
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