2月中国製造業ＰＭＩは小幅上昇、節目の50再び割り込む

　

　［上海　１日　ロイター］ – 中国国家統計局が１日発表した２月の中国製造業購買担当者景気指数（ＰＭＩ）は４９．９で、１月の４９．８からわずかに上昇した。

　景況拡大と悪化の分かれ目となる５０を２カ月連続で下回ったが、ロイター調査のアナリスト予想（４９．７）は上回った。

　同指数は昨年１０月から４カ月連続で低下していた。

　統計局は、通常ならＰＭＩの押し下げ要因である旧正月（春節）の連休にもかかわらず指数が上昇したことを前向きに受け止めるべきだとし、原油や原材料価格の安定化も重要な要因と指摘した。

　ＰＭＩの構成指数のうち、雇用は４７．８に低下し、２０１３年２月以来の低水準となった。生産は引き続き５０を上回ったが、５１．７から５１．４に低下した。

　新規受注は５０．４へ小幅上昇したが、輸出受注と輸入は依然５０を下回る水準だった。

　統計局が別に発表した２月の非製造業ＰＭＩは５３．９となり、１月の５３．７から上昇した。

　中国経済の４８％を占める非製造業は、外需への依存度が低いこともあり、製造業に比べ、成長減速に対する抵抗力が強い。

　中国人民銀行（中央銀行）は２８日、景気下支えのため、貸出および預金の基準金利を２５ベーシスポイント（ｂｐ）引き下げると発表した。