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キーストリーム、IEEE802.11a/b/g対応ベースバンドMACプロセッサを製品化
キーストリームは25日、無線LANに対応した組込機器に向けたIEEE802.11a/b/g準拠無線LANベースバンドMACプロセッサ「KS7011」を製品化したことを発表した。IEEE802.11b/g準拠のパワーアンプを内蔵した無線IC 「KS3021」または「KS3022」と組み合わせることで組込機器向け無線LANソリューションの構築が可能となり、KS7011とKS3021を組み合わせたチップセットのサンプル価格は5,000円となっている。KS7011は同年10月1日より量産を開始する予定。
パッケージはBGA 176ピン(左)とWL-CSP 135ピン(右)の2種類が用意されている
KS7011は90nmプロセスを採用し、IEEE802.11a/b/g準拠のベースバンド処理とARMコア「ARM7TDMI」によりIEEE802.11/11i/11e準拠のメディアアクセス制御(MAC)処理を行う無線LAN通信プロセッサで構成されている。
低消費電力技術の見直しにより、各動作モードの消費電力は従来品「KS7010」と比較し、受信時で34%、送信時で14%、受信待ち受け時で23%削減している。また、スループット技術の見直しも行っており、ARM11を内蔵する携帯電話プラットフォームにおいて、TCP/IPパケットで20Mbpsを超すスループットを実現した。さらに、Bluetoothを同時に使用しても、ほぼノイズレスで高スループットの無線LANを実現することが可能となっている。
このほか、従来品同様、ユビキタスの無線LAN通信用ソフトウェア「UbiquitousAIR NOE」に対応しており、通常ホストシステム側で処理していたTCP/IPを始めとするネットワークプロトコルを同製品で処理することが可能である。
なお、キーストリームでは、チップセット開発キット(評価ボードとリファレンスデザインキット)を用意するほか、ファームウェア/ドライバの開発、アプリケーションソフトの開発、チップセットを使用したリファレンスデザインの設計/コンサルタントなど、無線LAN機器の総合的なサービスを提供することで、カスタマに対し組込機器の開発をサポートしていくとしている。