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ソニー、地上デジタル放送規格「DVB-T2」用復調LSIを商品化
ソニーは1月7日、地上デジタル放送規格「DVB-T(Digital Video Broadcasting – Terrestrial)」の第2世代規格で、2009年12月より英国で放送が開始された「DVB-T2(Digital Video Broadcasting – Terrestrial 2)」に準拠したHDテレビ向け復調LSI「CXD2820R」を商品化したことを発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、サンプル価格は5,000円としている。
DVB-T2復調LSI「CXD2820R」
DVB-T2はDVB-Tと比較し、伝送容量の増大や帯域の有効活用が可能となっており、より高品位なHD放送を実現できる。
同製品は、独自の受信アルゴリズムと誤り訂正回路の搭載により、弱電界環境下での高感度受信およびマルチパス環境下での安定受信を実現している。また、従来の放送規格DVB-Tに加え、ケーブル放送規格「DVB-C」の復調機能も搭載することで、セット製品の設計が容易となるほか、部品点数の削減による小型化も可能となっている。
ブロック図とシステム構成例
さらに複数のTS(Transport Stream)を物理層で多重化する技術「Multiple-PLP」としてDTG400、DTG401、DTG402、DTG403、DTG404などに対応している。
電源電圧は3.3/2.5/1.2Vで、消費電力は700mW (LDPC復号器最大動作時、Typical値)となっている。
なお、同社では同製品をテレビメーカーやSTBメーカーなどに向けて積極的に販売を行っていくほか、自社の液晶テレビ「ブラビア」の2010年販売予定の英国向けモデルにも搭載していくとしている。