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準天頂衛星初号機の愛称が決定
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成22年度の打ち上げが予定されている準天頂衛星初号機に対する愛称募集の結果、「みちびき(MICHIBIKI)」に決定したことを発表した。
準天頂衛星初号機「みちびき(MICHIBIKI)」(出所:JAXA Webサイト)
準天頂衛星は、GPSの補完・補強を行うことで、測位の高精度化を実現する衛星で、将来的には3機を打ち上げることで、常にどれかを日本の上空付近を飛行させることで、いつでもどこでも高精度の測位を実現させることが狙い。
今回の愛称募集は2009年10月16日~12月16日の期間に実施されたもので、応募総数は1万1,111件、その内、第三者商標権などの観点で懸念がない有効応募総数1万336件の中で、最も多い328名からの提案があった「みちびき」が選出された。なお、総数の内訳はWebサイトが6,494件、はがきなどが812件、応募用紙が4,005件となっている。
またJAXAでは、高精度な測位情報を提供し、正確な場所へみちびくという準天頂衛星の機能にちなんだ提案理由や、同ミッションが次世代の衛星測位技術を日本において確立し、未来の新しい社会へみちびくからという提案理由が多くあり、これらは準天頂衛星のミッション内容を的確に表しているというネーミングの中身も適したものとなっていると評している。
この「みちびき」という名前の提案者全員にはJAXAより「名付け親認定証」が2月下旬ころに送付されるほか、同名付け親の内、抽選で選ばれた1名が副賞として種子島宇宙センターでの「みちびき」打ち上げ見学に招待されることとなっている。
なお、”みちびき”は現在、三菱電機鎌倉製作所にてシステム試験を実施中で、初期電機性能試験、熱真空試験、正弦波振動試験、音響試験、分離衝撃試験まで終了しており、システム試験全体も4月中旬には終える予定。