ADI、バッテリ機器向けゼロドリフト高精度計装アンプを発表

　

　Analog Devices(ADI)は、高精度なシグナル・コンディショニングやセンサ・コンディショニング向けマイクロパワー・ゼロドリフト高精度計装アンプ「AD8237」を発表した。

　同製品は、0.3μV/℃未満の低入力オフセット・ドリフトと、電源レールを300mV超える範囲まで拡張された、入力信号範囲を特長としており、最大ゲイン誤差0.005%、最大ドリフト0.5ppm/℃、CMRR(同相ノイズ除去比)114dBの性能により、低いゲイン時でも高精度測定が可能だ。静止電源電流は100μAをわずかに超える程度であり、同社では点滴ポンプ、携帯型血圧計、4～20mAセンサ、ゲーム周辺機器、コンスーマ用体重計のような、バッテリ駆動の携帯型ヘルスケアやコンスーマ計測機器、また高精度計測機器などのアプリケーションに適していると説明している。

　また、1.8Vから5.5Vの電源電圧で動作し、MSOP-8パッケージで提供される。さらにゲイン(1から1000)は2つの外付け抵抗比で設定され、全温度範囲にわたって優れたゲイン精度を提供することが可能だ。

　なお同製品はすでにサンプル出荷を開始しており、1000個受注時の単価は0.93ドル(米国における販売価格)となっている。

　Analog Devicesのゼロドリフト高精度計装アンプ「AD8237」