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NTTドコモはヘルスケア領域で何を目指すのか
最近、ドコモはヘルスケア関連事業に相当注力しているらしい、というのを活動量計の「ムーヴバンド」や、有料サービス「からだの時計」のバージョンアップなどから感じていた。最近ではアドバイス機能に力が入っているようで、ムーヴバンドで得られた生活習慣データに対して、しっかりと情報を提供しようという姿勢が感じられる。ムーヴバンドにしても、最新モデルのムーウバンド2は初代の問題点をきっちり潰してきた。キャリアが行っているヘルスケアサービスにしては、サービスの進化が速い。
一方で有機野菜や無添加食材を売ったり、さらには生体情報の連続計測が可能な「hitoe」のような機能素材や、「Runtastic for docomo」といったトレーニング支援サービスも発表。ピンポイントで聞くと、なぜ通信事業者のドコモがこんなことを手がけているのだろう、と思うこともある。
そこで、ドコモの中での「ヘルスケア」がどういう位置づけあり、今後についてどのように考えているのか。また、ウェアラブルデバイスについてどう考えているのかなどを、NTTドコモ スマートライフビジネス本部 ライフサポートビジネス推進部 ヘルスケア事業推進担当部長の安部成司氏と、プロダクト部 プロダクトイノベーション担当部長の森山光一氏に聞いた。
●ヘルスケアデータを中心に各サービスを有機的につなぐ
――(聞き手:すずまり) ドコモさんはスマートフォンアプリの「わたしムーヴ」や、「ムーヴバンド2」のような活動量計を提供しています。またらでぃっしゅぼーやでは野菜ジュースなどを販売していて、新製品発表会で加藤社長が壇上でジュースを飲み干すパフォーマンスもありました。秋冬の商戦からは「Runtastic for docomo」のような、運動をサポートするサービスなども始められています。
最近は「食」や「健康」に関して、「なぜドコモが!?」と驚く取り組みを結構されている印象なのですが、なぜそういう分野に力を入れられているのか、ドコモとしてどういう目的でどのような取り組みを行っているのか、その全体像を教えていただけますか。
安部氏 「ドコモの中期ビジョン2015」では、ヘルスケアに限らず、新領域のサービスとして、M2M、アグリゲーションプラットフォーム、金融・決済、メディア・コンテンツ、コマース、メディカル・ヘルスケア、安心・安全、環境・エコロジーの8領域をやっていくという方針を掲げています。…