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TI、MOSFET内蔵100V同期整流降圧型レギュレータを発表
米Texas Instruments(TI)は、高耐圧POL(ポイント・オブ・ロード)製品ラインアップの拡充を図ることを目的にMOSFET内蔵100V同期整流降圧型レギュレータシリーズを発表した。
同シリーズには、600mA品「LM5017」、300mA品「LM5018」、100mA品「LM5019」を用意。3製品ともにピン互換で、非絶縁型の降圧型電源アプリケーションと、絶縁型電源アプリケーションをサポートする。
9Vから100Vの広い入力電圧範囲により、さまざまな設計でシステムの信頼性を向上するほか、最大100Vの入力電圧のPOL電圧への直接降圧を可能にするため、高耐圧アプリケーションで動作の信頼性向上に必要な外付け過渡電圧サプレッサやクランプを不要にする。
内蔵のハイサイドおよびローサイドNチャネルMOSFETは効率を向上し、外付けショットキ・ダイオードを不要にする。また、内蔵の高耐圧スタートアップ・レギュレータは、ICの内部動作と内蔵ゲート・ドライバのためにバイアス電源を提供する。ピーク電流制限と過熱検出機能により、デバイスを過負荷から保護する。低電圧スレッショルドとヒステリシスは、独立したプログラムが可能となっている。コンスタント・オンタイム(COT)制御アーキテクチャは位相補償を不要にしながら、優れた負荷過渡応答特性を提供し、PCB面積およびコストの低減と電源回路設計プロセスの簡素化を可能にする。
また、LM5017はWEBENCHオンライン設計支援ツールに対応しており、高耐圧DC-DC変換の簡素化と設計プロセスの迅速化を可能にする。さらに小型で高効率の絶縁型電源が必要なシステム向けの絶縁型バイアス電源としても使用できる。フライバック・ソリューションと異なり、LM5017は最大1MHzのスイッチング周波数で動作し、トランスのサイズとコストを低減することが可能だ。
LM5017はすでに量産出荷を開始している。LM5018とLM5019の出荷開始は4月を予定。3製品とも放熱特性を向上させた4mm×4mmの8ピンLLPパッケージで提供され、1,000個受注時の単価(参考価格)はLM5017が1.65ドル、LM5018が1.40ドル、LM5019が1.25ドルとなっている。LM5017については、8ピンPSOPパッケージ製品の出荷を3月に予定している。
MOSFET内蔵100V同期整流降圧型レギュレータの製品イメージ