仕事で役立つ人気ビジネスアプリおすすめ!
[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
TIの「Hercules」マイコンが機能安全標準規格の認証を取得
Texas Instruments(TI)は12月12日、「Hercules」マイコンシリーズ「TMS570LS12x/11x」と「RM46x」が、ISO 26262:2011とIEC 61508:2010の各機能安全標準規格のASIL DとSIL 3の各レベルの安全度水準の関連要件について、TÜV SÜDの適合認証を取得したと発表した。
この認証取得によって、機器メーカー各社が自社製品の認証を取得するために必要な時間の短縮と作業を軽減することができる。また、これらの認証取得済みマイコン製品の機能安全機能や性能の評価向けに、低価格で入門レベルの複数のオプションを提供するツール、ローンチパッド2品種も発表した。
「TMS570LS12x/11x」は、すでに取得済みのSafeTIハードウェア開発プロセスの認証と、「Hercules」マイコンプラットフォームのアーキテクチャコンセプトをベースとして、ISO 26262:2011とIEC 61508:2010の関連要件への適合認証を取得し、ASIL DとSIL 3の各 安全度水準を提供する。また、最大180MHzの動作周波数を有し、車載や輸送業界向けの機能安全関連の各種アプリケーション構築に役立つという。そして、車載規格を認定取得済みであり、多様な性能、メモリやペリフェラルのオプションを提供することから、幅広いシステム要件への適合に役立つとしている。
「RM46x」は、IEC 61508:2010のSIL 3レベル安全度水準の関連要件への適合認証を取得した。産業用や汎用の機能安全関連の各種アプリケーションをサポートするとともに、最大220MHzの動作周波数を提供する。さらに、多様な性能とメモリ構成のオプションの他、モータ制御専用の機能群を提供する。
この他、「Hercules」マイコン製品には、複数の高レベルの診断機能が統合され、ランタイムの故障の検出と対応を実現するとともに、ソフトウェアの過大な負担なしで、安全性重視の処理の実行のためのセーフアイランドの確立に役立つ。また、統合済みの診断機能には、2個のARM Cortex-R4浮動小数点CPUのロックステップ動作、CPUとSRAMのBIST(ビルトインセルフテスト)、フラッシュとRAMにおける2ビットエラー検出と、1ビットエラー訂正を実現する、トランザクションベースのECC(エラーコレクションコード)などがある。
そして、「TMS570LS12x/11x」と「RM46x」を評価できる、ローンチパッドは、モジュール型式で素早く立ち上げられる他、開発ボード、USBケーブルやクイックスタートガイドが付属されており、迅速な評価が可能となっている。さらに、オンボードのエミュレーションと、「Hercules」マイコン製品の機能安全のデモンストレーションによって、「Hercules」マイコン製品に統合された、数々の先進の機能安全の特徴を体験、吟味できる。この他、「Hercules」マイコンのコード開発を迅速にする、GUIベースのコード生成ツールであるHALCoGenソフトウェアが付属されている。同ツールは、同社のEclipseベースで最新のCode Composer Studio IDE(統合開発環境)からダウンロードによる利用とサポートが可能となっている。
なお、価格は「TMS570LS12x/11x」と「RM46x」ともに1万個受注時で10ドル未満から設定されている。また、「TMS570LS12x/11x」のローンチパッド「LAUNCHXL-TMS57012」と、「RM46x」のローンチパッド「LAUNCHXL-RM46」は19.99ドルである。
「TMS570LS12x/11x」のローンチパッド「LAUNCHXL-TMS57012」