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ZMP、高速小型相対速度検出センサモジュールの評価キットの販売を開始

ZMP、高速小型相対速度検出センサモジュールの評価キットの販売を開始 

 ゼットエムピー(ZMP)は2月28日、自動車・ロボット向け超高速小型オプティカルフロー(相対速度検出)センサモジュール「e-nuvo OpticalFlow-Z 評価キット」の販売を開始した(画像1)。

 e-nuvo OpticalFlow-Zはハエの眼のメカニズムを応用して開発された、カメラ、FPGA、メモリが一体された5cm角のセンサモジュール。オプティカルフローを実現し、最大解像度1920×1080で、最大240fps(320×240)の高速計測が可能だ(画像2)。

 画像1。自動車・ロボット向け超高速小型オプティカルフローセンサモジュールのe-nuvo OpticalFlow-Z

 画像2。e-nuvo OpticalFlow-Zのセンサモジュール構成

 機能は、移動体に同センサを搭載した場合は、自分の速度に対するほかの移動体の相対速度の検出が可能。また検出した速度から、自身の動き(移動/回転)を確認することもできる。一方でセンサが固定されている場合は、相手(対象物)の速度を検出することが可能だ。

 そうした機能を活用することで、自動車や次世代モビリティなどの移動体においては、ほかの自動車や移動体などの相対速度の検出以外にも、死角に入った車両や並走・追い越し車両、歩行者、障害物などの検出にもちいることができる(画像3)。

 画像3。同社のRoboCar 1/10に搭載して、もう1台が追い越しした際に撮影。自分より速く動いている追い越し車両は注意を喚起するために赤く描写されている

 また、福祉車両、農業機械などそのほかの車両においては、予防安全センサなどに利用可能。ロボット・移動体におけるモーション検出センサとしての活用もありで、回転角度や移動速度の検出などを行える。

 そして今回の評価キットには、解像度480×272のLCDディスプレイが付属(画像4)。センサモジュールにて取得したデータを、PC接続なしでリアルタイム表示可能だ。表示は、入力画像とオプティカルフロー画像を切り替えられるようになっている。

 画像4。左がe-nuvo OpticalFlow-Zで、右がLCDディスプレイ

 付属の評価用ソフトウェア(Windows用)を利用することで、速度データの取得や各種設定が可能だ。評価用ソフトウェアの主な機能は、リアルタイムビジュアル表示(カラー/ベクトル)、速度取得(画面全体/任意点)、表示画像切り替え(入力画像/オプティカルフロー画像)、そしてログ出力となっている。

 価格は一般が31万2900円、アカデミックが20万7900円。内容は、センサ本体、LCDディスプレイ、専用ケーブル(USB)、電源ケーブル、評価用ソフトウェア(ビューワ)がそれぞれ1つずつ入っている。

 なお、スペックは以下の通り。

フレームレート:最大240fpsカメラ解像度:最大1920×1080マイコン:ARM Cortex-M3 120MHzメモリ:1Gbit/128MB DDR3 SDRAMフラッシュメモリ:64Mbit/8MBインタフェース:CAN/USB/Serial/I2C/LVDSサイズ・重さ:50mm×50mm/約16g(センサモジュール単体)価格:一般31万2900円、アカデミック20万7900円

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