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「NHKってなんですか?」NHK受信料支払いを拒否する新手段とは?
家にテレビがある以上は支払いを求められることになるNHKの受信料。その金額は、地上波契約で割引などが適用されない場合、月額1,310円となっている。この負担が大きいか小さいかは別にしても、NHKの存在そのものに疑問を呈するなどして、全体のおよそ1割程度の世帯は支払いに応じていないのが現状だ。
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しかし、そんな人々からも徴収を行うために受信料の集金担当者が全国に存在している。彼らは日々、支払いに応じてもらえるよう努力しているわけだが、ここ最近は彼らに向けられる言葉にひとつの傾向があるという。そんな声を聞き、徴収員に話を聞いてきた。
「"受信料の支払いを拒否する人"は減っています。ですが、最近増えているのは『NHKって何ですか?』と聞かれることです。これまでは『NHKは見ない』『NHKは嫌いだ』などとNHKのことは知っている前提で支払いを拒否する人が多かったのですが、最近はNHKを知らないと言い切る人が増えていて参っているんです」(同・受信料の集金担当者)
NHKを知らないと居直る人が出てきているとは驚きだ。
「もちろん、本気で知らない人は皆無だと思いますが、皆さん迫真の演技で『NHKって何?』と聞いてくるんです。真顔でそう言われてしまうと、『知っているでしょ?』とは言えないので仕方なく答えていますけど、いつ誕生した組織なのか、どんな法律があるのか、理事の名前を言ってほしいとか、こちらが答えられない質問をされることも多いんです」(同・受信料の集金担当者)
『NHKって何?』とは思いもつかないリアクションだったが、担当者としては真摯に向き合うしかないらしい。
「向こうはあくまでも説明を求めているわけですし、言い分としては『お金を払うことは構わないが、お金を支払う以上は支払い先のことはよく知っておきたい』ということですから、そんなごもっともなことを言われたら無視できません。そのため、できるだけ答えようとしますが細かく聞かれると答えられないので、退散することになります。再び情報を頭に入れてうかがいますが、また質問攻めなんです」(同・受信料の集金担当者)
この担当者によればハッキリと拒否してくれれば対処のしようもあるというが、それもできずに困っているそうだ。さらに、別の徴収員も同じような話を聞かせてくれた。
「この作戦は正直つらいですよ。『詳しくはホームページを見てください』と言うと、今度は『ホームページって何ですか?』となってしまい、そこから芋づる式に『インターネットって何ですか?』となってしまいます。さらにひどい場合には『テレビって何ですか?』とか『放送って何ですか?』などと聞かれることもあります。拒否せずに質問ばかり繰り返すというのは、自分が言うのもなんですが、頭のいいやり方ですよね」(別の受信料担当者)
拒否の仕方には人それぞれの方法があるのだろうが、NHKの受信料徴収を拒否してしまった時点で裁判に持ち込まれる可能性が出てくる。だからこそ、これまではNHKの徴収員と、会わない、話さない、ことが一番だと言われてきた。しかし今は会った上で質問攻めにするのが主流になりつつあるようだ。
このような方々を超えるだけの知識を持った徴収員の育成が急務のようだが、そうなればまた新たな作戦が生まれることになるだろう。このいたちごっこを終わらせるためには、NHKそのものの見直しが重要になるのかもしれない。
(文=吉沢ひかる)