【コラム】K-ローカル・シリーズVol.0 ― 「K-ローカルって？」

　

先日、韓国の音楽評論家や専門家などで構成する、「韓国大衆音楽賞」という権威ある授賞式の観覧へ行きました。2014年を起点に、今年のアルバム賞がLoro’sの「W.A.N.D.Y」、今年のミュージシャン賞にイ・スンファン、今年の歌賞にソユ×チョンギゴの「SOME」、今年の新人賞にキム・サウォル×キム・ヘウォン皆さんはこれらの受賞者を聞いて、どんなアーティストか分かりますか？

韓国音楽＝K-POPといえば、どうしてもアイドルやダンス音楽ばかりと思われがち。ですが、日本に置き換えて考えてみると、オリコン等のランキング上位には、ジャニーズやAKBをはじめとする多くのアイドルが占めていますが、日本の音楽ジャンルはそれだけでしょうか？ バンド、ヒップホップ、ソロシンガーと多彩なアーティストがいることをご存知ですよね。
韓国も同じです。そのバランスは違えど、バラード、ヒップホップ、R＆B、バンド、シンガーソングライターと、本当に多種多様なアーティストが現地で活躍していて、その証拠にこの3～4年は、ミュージシャンたちが出演する音楽フェスが盛ん。だけど、日本では知名度が無いなどの理由で、上記の受賞者のように、彼らの話題がなかなか届いてこないのが現実です。だけど、こんなに良いアーティストたちを知らないのはもったいない！ 色んな韓国音楽を知ることで、K-POPがもっと奥深く見えてくるはず。

そこで、現地＝ローカルで活躍するアーティストを、K-ローカルと位置づけ、Kstyleで発信＆発掘して行くことにしました。一般的にはインディやアンダーシーンと言われるバンドやヒップホップなどのアーティストはもちろん、日本ではあまり知らない大人気のシンガー、フィーチャリングのあの人、音楽バトル番組で話題になったあの人など、現地で旬な、そして急成長中のK-ローカルアーティストの声を、直接インタビューして紹介したいと思います。
あなたの思うK-ローカルは、誰ですか？ また取り上げて欲しいK-ローカルのアーティストが居たら、是非ともご推薦下さいね！

執筆／日韓音楽コミュニケーター 筧 真帆
2004～2007年韓国在住、韓国の音楽を日本へ、日本の音楽を韓国へ、双方をつなぐコミュニケーションを担い、メディア発信からアーティストやライブのエージェントを手掛ける。