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いつも笑ってる家族が欲しかったら 自分でみんなを笑わせてみよう「まれ」5話
希(松本来夢)の、カバンをたすきがけしてもまったく影響のない平たい胸部が好ましいです。足が長くて胴体が平たい、ショートカットの女の子。バレーボールの選手にいそうなタイプですよね。
朝ドラ「まれ」(NHK 月~土 朝8時~)、第5話では、
「高齢化と過疎化で若い人たちの減少が止まらない能登の外浦」(by徹〈大泉洋〉)
と言われるほどの状態のため、元治(田中泯)が人生賭けている感じだった夏祭りが中止に。
夏祭りにひと山当てる可能性を感じた徹は、市役所勤務の紺谷(板尾創路)に企画を提案します。
せっかく働き始めた塩田のことはすっかり記憶の彼方のようで、徹って、いわゆる、目のつけどころはいいけど、詰めが甘いタイプなんでしょうねえ。そして、飽きっぽい。それが、成功しない理由のような気がしないではありません。
若者が減って、少し元気がなくなっているこの村に対して、元治の妻・文(田中裕子)は、
「意地はあるぞ。
出てった者をちゃ当てにせん。
昔をちゃ懐かしまん。
自分の生きる場所は自分で守る」
そう気概を見せ、それを聞いた希(松本来夢)は、自分で誕生日のケーキを作る決心をします。
幼心に深い傷を負い、夢を見ないように自分を律してきた希でしたが、早くも能登の生活が彼女の心境を変化させます。
「いつも笑ってる家族が欲しかったら
自分でみんなを笑わせてみよう。」
希のこの考え方はすごく前向きでいいなあ、見習いたいです。
5話でもうひとついいなあと思ったのは、子供たちが、雨の中、傘をささずに神社で雨宿りしているような場面。
おそらく、撮影時に雨が降ったものの、そのまま撮影続行したのであろうと推測しますが、ただ傘を差しながら語り合うよりも、急に雨が降って子供たちが慌てて雨を避けて神社の軒先に避難するシチュエーションにすることで、夏の夕立(?)の情緒が膨らみます。しとしと雨が降っているのと、夏祭りが中止になって気分がシュンとしている心境にも合っていました。
そのあとの場面では、徹がビニ傘をもっていて、雷のSEが微かに聴こえる。それも効いていましたね。
こういう細やかな演出を見ると、今回の朝ドラ、当たりかもという気がして、見続けたくなるのです。
ところで、昭和40年代、空前の能登ブームが起ったことは、能登市のホームページにも書いてありました。
中川翔子演じるなぞの女・小原マキが口ずさむ石川さゆりの「能登半島」は昭和52年の作品。ってことは、能登ブーム、かなり長く続いたようですね。
北陸新幹線の延伸開業によって再び能登ブーム来るか?
(木俣冬)
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