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ガンダム生みの親・富野由悠季氏が73歳で声優デビュー 「Gレコ」最終話に登場
アニメ「機動戦士ガンダム」の生みの親・富野由悠季氏が73歳にして声優デビューすることが分かった。同氏が総監督として10年ぶりに描いたガンダムの新作テレビシリーズ「ガンダム Gのレコンギスタ」の最終回(MBSでは3月26日、TBS、CBCでは3月27日に放送)に新人声優・井荻翼として初参加している。
「ガンダム Gのレコンギスタ」最終回の場面写真
収録はレギュラー陣のアフレコ終了後、富野総監督がトリを務める形で、キャスト全員に見守られながら敢行。最終回の担当演出を務めた松尾衡氏からは「役を作りすぎ」と総監督に対してリテイクを出し笑いをとる一場面などあり、最終回に相応しい和やかで楽しい雰囲気の中行われたという。
最終回では、宇宙よりエネルギーを供給されて生き延びている地球に、金星からのレコンギスタ作戦(帰還作戦)開始され、ついに武力衝突が開始。主人公・ベルリは人類の争いを治めるために、親の遺産でもあるモビルスーツ“G-セルフ”を操り孤軍奮闘するストーリーの結末が描かれる。タイトルは「大地に立つ」。往年のガンダムファンならにやりとしてしまうだろう。
同回のラストシーンの意味について富野氏は
「ガンダムを使って脱ガンダムをするというテーマを自分の中に据え置きながらも、それができたのは“戦争の起源”を考えたからです。戦場で生き死にをしなければならなくなった兵士やパイロットたちは、お互いに憎悪はありません。戦争が起こり、そのような局面に直面せざるを得なかったから、戦ったにすぎないのです。
ですから、兵器という殺しの道具や戦場そのものがなくなってしまえば、一人のパイロットも普通の人になります。それは古今東西の戦場の真理です。
ですから、なぜ戦争が起こるのかといえば、その背景に政治や経済の問題があるからなのです。政治家たちの考え方次第ともいえるのです。そして今回の戦争は、大規模なテロであったのかも知れないのです。このような考え方を知って欲しい、と、次の世代の少年少女たちに申し伝えたいのです」(原文まま)
とコメントを寄せている。