グルテンフリーがトレンドの鍵に？美食女子がヒット商品を予想

　

　

　　食に関心の高い女性たちがヒットを予感する食品や飲料を選ぶ「FOODEX 美食女子グランプリ2015」が3月3日、幕張メッセで開催された。グランプリを受賞したのは「グルテンフリーヌードル フェットチーネ」（小林生麺）をはじめとする5製品で、「グルテン」を有する小麦などの原料を含まないグルテンフリーの食品がグランプリに選ばれたのは今回が初めてとなる。

　
　
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　　「FOODEX JAPAN 2015（第40回国際食品・飲料展）」（以下、FOODEX）の一環として開かれた「FOODEX 美食女子グランプリ2015」は、美容料理家ら”美食女子”が味や食べやすさ、パッケージ・ビジュアル、オリジナリティ、売価・コストパフォーマンス、ボリュームの適正、口コミ・つぶやき適性の7つの項目で審査を実施。223製品からグランプリに選ばれた「グルテンフリーヌードル フェットチーネ」は、小麦粉や小麦由来成分を含まず玄米100％で作られたグルテンフリーの米粉麺で、小麦アレルギーを持つ人とその家族が一緒に麺料理を楽しめるよう開発された。カロリーは20パーセント、脂質とたんぱく質は3分の1まで削減し、クリームやオイルなど様々なテイストにも合う仕上がりになっている。美食女子の間では「玄米が持つ独特の臭みがなく、パスタのもちもち食感も再現されている。ダイエットにも最適」と高評価を得た。

　

　　これまでもヘルシー志向の高い製品は注目されてきたが、近年ではグルテンフリーをはじめ、食物アレルギーを持つ人に配慮した商品やダイエット中でも食べられるものが続々と登場している。今回金賞を受賞した「ダイズラボ パンケーキミックス」（マルコメ）は小麦粉を使用せず大豆粉で製造。銀賞に選ばれた「ブランパン」（ローソン）は小麦粉と比べて糖質の少ない小麦ブランを使用し、「我慢しないで食べるパン」として30～40代女性から高い支持を得ているという。このような原料に配慮した商品の開発は中小企業に限らず食品業界全体で広がっており、今回の「FOODEX」出展企業の取り組みでもその傾向が高まっている。現代は「食事制限をせず身体の内側から綺麗になる」というライフスタイルが定着しつつあることから、グルテンフリーをはじめとする原料を意識した商品開発がトレンドの鍵となるようだ。