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テリー伊藤対談「彦摩呂」(4)70代でも食レポを続けたい
テリー 今言われた「ブレーメン」や「ストップ・ザ・温暖化」。そういう言葉や表現というのは、いつ出てくるんですか。「宝石箱や~」もそうですけど。食べた瞬間に湧き出てくるのか、それともいくつか、ボキャブラリーとして持っているもの?
彦摩呂 思いつく時は、いつもひらめきなんです。ひらめきで出た言葉が心地よかった場合は、ストックしておくんですよ。
テリー 構成台本には、そのセリフはないですよね。
彦摩呂 台本があっても、僕の場所には「“いつも”のお願いします」と書いてある(笑)。そこはもう作家さんが考えることなく、リアルに自分の中から。時事ネタをわりと持ってくることが多いですかね。
テリー 「温暖化」もそうですね。
彦摩呂 他にもサンマの刺身で「サンマのソーラーパネルや!」と。身の輝きがすばらしくて、「電気取れるやろう、これ!」みたいなね。そういう、食レポートをエンターテインメントショーにしています。
テリー それは石ちゃんとも違う、彦摩呂さんにしかできないことですよね。外国にもないでしょう。彦摩呂さんのリポートは、幸せが伝わってくる。
彦摩呂 ありがとうございます。でも僕はテリーさんに憧れます。年を重ねても活躍したいし、70代になってもジーンズをはいてロケに行きたい。
テリー 70になっても食レポ、いいですね。今後やりたいことは?
彦摩呂 日本食が世界無形文化遺産に選ばれましたけど、正しい日本食文化が海外に伝わるようにしたいですね。あとは、お店のプロデュースもしたいです。
テリー やっぱり食べ物がベースのお仕事を。
彦摩呂 はい。僕が食べておいしかったものを、みんなにも食べてもらって、喜んでいる顔を見たいです。今までは僕が食べているところをテレビでお見せしてきたので、今度は、視聴者の方が食べている顔も見てみたいなと。
テリー ステキな考えだね。
彦摩呂 いえいえ。でもタレントさんが勘違いしてそういう事業をやると、だいたい失敗するので。僕は自分の芯となる食レポという部分を、これからも大事にしていきます。
◆テリーからひと言
彦摩呂さんの瞬発力というか、食べたあとのコメントは、僕がどんなに逆立ちしてもできない表現力で、いつもすごいなぁと思ってます。89キロより、末広がりの88キロを目標にしてみてはどうだろう?