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テンダラーが結成21年目で悲願の上方漫才大賞を獲得!「本当に長かった」
漫才賞『第50回上方漫才大賞』(ラジオ大阪・関西テレビ主催)の発表会が4日、大阪・オリックス劇場で行われ、結成21年目のテンダラー(白川悟実・浜本広晃)が大賞を受賞した。
「第50回上方漫才大賞」を獲得したテンダラー(左から、白川悟実、浜本広晃)
テンダラーは一昨年の第48回大会で奨励賞を受賞。結成20周年にあたった昨年は、米・ロサンゼルスで英語漫才の単独ライブを行うなど精力的な活動が評価され、大賞に輝いた。発表会の舞台で披露した漫才では、冒頭の挨拶を英語でコミカルに披露。ユーモラスな表情やキレのある動きで観客を引き込む、テンダラーならではのテンポのいいネタを熱演し、会場を沸かせた。
受賞後の会見では、浜本が「大阪で漫才を極めよう! と決めてから、一番欲しかった賞。目指していたので本当にうれしいです」、白川も「(受賞まで)本当に長かった! 時間がかかったんですけど、うれしいのひと言です」と感無量の様子。浜本は「新ネタのライブや単独ライブをずっと地道にやってきたので、それが認められた気がしてうれしい」と喜びを噛みしめた。今年1月から全国9都市で単独ライブを開催する20周年記念ツアーを行っているテンダラー。次なる目標を聞かれると、「英語漫才を続けていきたい。アメリカ人は”スシ”や”カブキ”は知っていても”マンザイ”は知らないので、”マンザイ”という言葉をアメリカに広められたら」と抱負を。そんな2人は現在、英語力アップのために英会話学校に通っているというが、白川、浜本ともに「be動詞で苦戦中(笑)」と明かし、笑いを誘っていた。
また同大会では、新人賞と奨励賞の各賞が、本番の舞台で披露する漫才が審査される賞レース方式で争われた。新人賞は、アキナ、尼神インター、コマンダンテ、シンクロック、ブランケット、吉田たち、和牛の7組の候補で競われ、双子漫才コンビの吉田たちに決定。弟のこうへいは、先輩にあたるコンビ・和牛の打倒を兄のゆうへいと誓っていたそうで「(ゲン担ぎに)昨日、2人でビーフ(牛)カツカレーを食べました。あとで『ダサイことしてんな~』と思いましたけど(笑)」と話して笑わせながらも、受賞の喜びに満面の笑顔を見せていた。一方、奨励賞は、オジンオズボーン、学天即、かまいたち、銀シャリ、藤崎マーケットの5組の候補が火花を散らし、昨年の新人賞に続き、2年連続の栄冠となる学天即に決まった。新人賞からわずか1年で奨励賞に輝いたことについて、奥田は「それに関しては、むちゃくちゃかっこいいですね~(笑)」と自画自賛。「でも、そんな甘いもんじゃないし(連続受賞は)無理やろうとも思っていただけに、今日に向けて一所懸命に練習してきたので、獲れて本当によかったです」と安堵の表情を浮かべていた。
左から、新人賞の吉田たち(こうへい・ゆうへい)、大賞のテンダラー、奨励賞の学天即(四条和也・奥田修二)