ハル・ベリー、自身が主演女優賞を受賞した唯一の黒人女優ということに失望

　

女優のハル・ベリーが、英「ガーディアン」紙のインタビューでアカデミー賞について語った。

ハルは2001年『チョコレート』で黒人女優として初めてアカデミー賞の主演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた。しかし、その後は同賞を受賞する黒人女優は現れておらず、受賞者は白人のみとなっている。

自身が黒人女優で唯一同賞の受賞者であることについて、ハルは「失望しているわ。たくさんの（白人以外の）有色人種の人たちの素晴らしい作品を見て、私はインスパイアされているの。私たちの作品の質や価値は賞で決まるものではないわ」とコメントしている。ハルは以前にも「アカデミー賞を受賞したからといって、良い作品とは限らない」といった発言をしていたこともあった。

先日開催された第87回アカデミー賞では、主演男優賞と女優賞、助演男優賞と女優賞にはすべて白人がノミネートされていたこと、投票権を持つ映画芸術科学アカデミーの会員の94パーセントが白人であることなど、人種的な偏りが指摘されていた。

【ハリウッドニュース編集部】