プロ野球の礎になったライオン軍を描く…『広告を着た野球選手』

　

　アップルシード・エージェンシーは、企画協力した書籍「広告を着た野球選手」の発刊を発表した。 「広告を着た野球選手～史上最弱ライオン軍の最強宣伝作戦～」は、プロ野球創生期に、設立一年足らずの大東京軍を引き継ぐ形で誕生した「ライオン軍」を、丹念な取材で描きだしたノンフィクション作品だ。広告入りスコアボードの寄贈や、商品購入者への無料招待などのユニークな球団経営は、現在のプロ野球の礎となっている。 本書では、プロ野球がはじまって間もないころの様子や時代背景と、新聞社や鉄道会社などのインフラ企業が球団のスポンサーとして運営していたころ、ライオン歯磨きという商品を販売する会社が球団をいかに盛り上げていったのかを、多くの史料から克明に描き出している。 また、日本プロ野球界初の黒人選手・ボンナの写真をはじめとした、当時の様子を伝える貴重な写真も多数掲載している。 著者は、山際康之氏。定価は1800円。