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世界初ジャンヌ・ランバンの回顧展がパリで開催 アーカイブが一堂に
世界で初めてとなる「ランバン(LANVIN)」の創始者ジャンヌ・ランバンの回顧展「Jeanne Lanvin」が、パリ16区のガリエラ美術館(Palais Galliera)で始まった。キュレーターを務めた現「ランバン」クリエイティブディレクターのアルベール・エルバス(Alber Elbaz)は、保管のために平置きになっているガーメントを見て「寝てる服を起こしてあげないと」と呟いたことから展示のアイデアが浮かんだという。全ての什器をアルベールがデザインし、マネキンも当時の体型に合わせたものではなく現在人のシェイプを使用することで、ジャンヌのデザインが現代においてもモダンで革新的であることが示されている。(取材・写真・文:ファッションジャーナリスト 益井祐)
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会場に入ると、「ランバン」を代表するガーメントが来場者を迎える。リボンをチュールにのせてテキスチャと立体的なフォルムを生み出したドレスは、アルベールにもインスピレーションを与えている作品だという。1つ目の部屋で重要な要素は”色”だ。コントラストのあるブラックとゴールドやブラックとホワイトのコンビネーションは「ランバン」にとって欠かせない。また、ブルーの美しさに魅了されたジャンヌは、自ら染色工場を作り植物性染料の研究にも力を入れており、ランバンブルーをはじめ様々なシェイドのブルーがコレクションに登場。同じセクションでは、マトラッセ(刺し子)が多用されたことも紹介されている。
2つの目の部屋では、メゾン創設のきっかけとなった子供服が展示されている。帽子デザイナーだったジャンヌが娘のために作っていた服が話題となり、顧客から子供服の注文が殺到したことがファッションデザイナーとしての始まり。ジャンヌにとって生涯ミューズだった娘との繋がりは重要で、娘のために製作したウェディングドレスも公開されている。同じ部屋では、スワロフスキーの装飾美や、今でもアルベールが使用しているジュエリーをガーメントに取り入れたデザイン、エスニックや宗教、そして中世のエレメントをモダンにアレンジしたトライバルや、何気ないクロスが目を引く。アルベールが”パレット・ド・マキアージュ”と称する色彩溢れたシリーズや、ジオメタリックも美しい。
展示はさらにイブニングへと続き、今でもアイコンであるリボンのモチーフや、ジャンヌ最後のコレクションとなったドレスまで並んだ。…