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坂本冬美に直撃! 29年目の挑戦、新曲は「ちあきなおみ」の世界観
来年3月でデビュー30周年を迎える歌手、坂本冬美(48)。3月にリリースした新曲「風うた」(ユニバーサル)を携えて、勝負の1年を駆け抜ける。「あっという間だった」という芸能生活だが、ここまでの歩みは決して平坦ではなかった。「感謝の気持ちをファンに伝えたい」と語る彼女を直撃した。
「風うた」はフォーク調の“昭和感”あふれる上質なポップスに仕上がった。「作詞の吉田旺先生にちあきなおみさんの世界観のようなうたを書いてほしいと頼んだんです」と語る。
吉田氏は、「喝采」「夜間飛行」など、ちあきの名作を手がけた。
「シンプルですが一つ一つの言葉がストレートに胸に入ってくる歌。特に年配の方にはしみるのではないでしょうか」
気がつけば、来年デビュー30年を迎える。「いろいろなことがありましたが、いい歌やいい人と出会い、恵まれてきた29年でした」というが、もちろん苦しい時期もあった。
「休んでいた1年間は、私にとって一番苦しいときでした。でも、それがなかったら、今はなかったかもしれません」
2002年、持病の治療などから、歌手活動を含めた一切の芸能活動を1年間にわたって休止した。「その前から悩んでもいたんです。だけど65年以上歌っている二葉百合子先生の歌を聴いて胸を貫かれたんです。すぐに弟子入りして、歌を一から学びました」
だから今、歌うことがうれしい。デビュー曲の「あばれ太鼓」以来、「夜桜お七」「また君に恋してる」とヒット曲にも恵まれてきた。
「ヒット曲ってめぐり合わせなんです。年齢やキャリア、曲の雰囲気なんかがマッチしたとき歌がヒットする。一番最初が『また君』だったら売れなかったでしょう」
「あばれ太鼓」も、当時と今とでは歌う気持ちがまったく違う。「初めは好きでなかったんです。“どうせ死ぬときゃ、裸じゃないか”って無法松の世界が心の奥底では理解できなくて。でも今なら、その潔さが分かるんです。だから歌い方もまったく違います」
この1年は、デビュー30年に向けた勝負の年だ。「この1年で結果を出せるかどうかで、30周年は大きく変わってきます。だから新曲を大事に育ててヒットさせたいですね」
決してキャリアに甘えない。それが歌い手、坂本冬美の生き方だ。 (福田哲士)