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故たかじんさんの番組が消滅へ 裏にはまたしても夫人の存在

 故たかじんさんの番組が消滅へ 裏にはまたしても夫人の存在

 

  やしきたかじんさん(享年64)が食道がんで亡くなってから1年3カ月。関西地方で続いていた“たかじん”という冠名の付くテレビ番組が消えることになった。
  これまで関西の各テレビ局は“視聴率男”として君臨してきたたかじんさんに敬意を払い、亡くなったあとも番組名を変更せずにそのまま続けてきた。内訳は関西テレビ『たかじん胸いっぱい』、読売テレビ『たかじんのそこまで言って委員会』、テレビ大阪『たかじんNOマネーBLACK』の3番組。このうち『胸いっぱい』と『そこまで言って委員会』が番組名を変更すると発表している。
 
  関西のテレビ各局がたかじんさんをいかに大切にしてきたかは、たかじんさんのお別れ会に表れていた。たかじんさんの妻のさくら夫人の意向で、お別れ会の会場内は取材が禁止された。お別れ会の経費を負担したのは関西のテレビ各局で、ニュース番組やワイドショーを放送している局は、その様子を放送する予定だった。直前で取材禁止が言い渡されたが、そのことに関してどの局も不満は言わなかった。故人に人徳があったからだ。
  だが、故人の人徳もここまでのようだ。番組名からたかじんさんの名前を外すと、最初に声を上げたのは関西テレビ。これに追随するように読売テレビも変更を決定した。
 
  たかじんさんの名前を外す背景には、作家の百田尚樹氏(58)が、さくら夫人の目線で書いた闘病記『殉愛』の存在があった。この本は出版直後から物議を醸し出した。その結果、さくら夫人の重婚騒動が持ち上がり、たかじんさんの親族からも訴訟を起こされ、1周忌も別々の場所で別の招待客を招いて開かれるといった異常さが露呈している。一連の問題は、いまでもネット上で激しい議論がなされている。
  「テレビ局には『なぜ、妻との問題を取り上げないのか。たかじんさんには、タブーが無かった。それが魅力だった』という声も多かった」(番組スタッフ)
 
  加えて、たかじんさんの名前を番組から外す最大の理由は、さくら夫人に支払われている“冠料”だったという。
  「番組にたかじんさんの名前を使用するための冠料は1回30万円と聞いている。レギュラーが3番組あったから、これだけで収入は4千万円ほどになる。加えて、番組でたかじんさんの過去のVTRを使うところが出てくる。それによって、さらにまた版権料が加わる。それなら『いっそ無いほうが』という結論だった。さくら夫人が守銭奴だったという事なのでは?」(男性週刊誌記者)
 
  関西で愛され、関西に骨をうずめたたかじんさん。その名前が消えてゆき、視聴者の記憶から薄れていく。それは本人が一番悲しむことなのかもしれない。

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