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月9『デート』 杏・長谷川博己と対等に渡り合う中島裕翔の魅力
フジテレビ系“月9”ドラマ『デート~恋とはどんなものかしら~』(毎週月曜 後9:00)。“恋愛力ゼロ”の女と男が奇しくも出会い、結婚を目指して、紆余曲折を繰り返しながら恋愛を育んでいく新感覚のラブコメディーもいよいよ佳境。いままでの“月9”らしからぬキャラクターを熱演している杏と長谷川博己と、三つ巴の戦いを繰り広げている21歳の中島裕翔(Hey! Say! JUMP)が魅せる演技が話題になっている。
ザ・ピーナッツの名曲に乗せたオープニングも話題
主演の杏が演じる超合理主義者の理系女子・依子。長谷川が演じる35歳の自称「高等遊民」、いわゆるニートの男・巧。そして、中島が演じる依子に好意を寄せるサラリーマン・鷲尾。
初回からエキセントリックな演技でぶつかり合う杏と長谷川に負けぬ演技で、ただ一人正統派の“月9”の主人公キャラを見事に演じて魅せた中島。しかも、回が進むに連れてストーカーじみてくる危うい真っ直ぐさを好演している。
演出の武内英樹氏(『カバチタレ!』、『のだめカンタービレ』シリーズ、映画『テルマエ・ロマエ』などを手がけたヒットメーカー)は、「中島くんの真っ直ぐでピュアな印象は鷲尾を演じる上ではとても重要な要素で、役にハマると思ったのですが、いかんせん彼はまだ21歳と若い。依子をめぐって35歳の巧と張り合う鷲尾は27~30歳くらいのサラリーマンをイメージしていたので、正直、中島くんの起用は賭けでした」と打ち明ける。
それ相応の年齢に見えるように、中島と共に役作りを追求。「おでこを見せ、ひと昔前のサラリーマンのような雰囲気を作り、声のトーンも落としてもらいました。今回の古沢良太さんの脚本はとても緻密に練られたものなので、どこかのピースが欠けても崩れてしまう。中島くんはきちんとピースにはまってくれていると思います。裏で相当な努力していると思いますよ」と武内氏は満足げだ。
撮影現場で中島が台本を見ることはほとんどないという。どんなに長いせりふも頭に入れて、準備万端、撮影に臨んでいるそうだ。武内氏は「思考がやわらかいし、指摘されたことはすぐ吸収する謙虚さと素直さがある。あの潤んだ瞳で『いまのどうですか?』と聞かれると、こっちも親身になります(笑)。でも、そういうタイプが伸びると思う。今まで観てきた役者の中でも際立った将来性を感じます。5年後が楽しみ」と期待を寄せた。
ドラマのほうは、一時、ストーカーのように見えていた鷲尾の言動が再びピュアなラブに見えてくる“古沢マジック”が発動。「普通の“月9”のようには終わらない、最後まで二転三転めまぐるしく展開し、予想の斜め上を狙って、作っています」と武内氏は不敵な笑みを浮かべていた。