橋下氏 サボリ疑惑の上西小百合議員に会見させる「大阪維新は許さない」

　

　維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長（大阪維新の会代表）は３日朝、同党の上西小百合衆院議員（３１）が３月１３日の衆院本会議を欠席後に男性と旅行したとされる問題で、報道各社の取材を避けている上西氏に同日夜に会見を開かせ、大阪維新としての個別処分などを下す方針を示した。大阪市内で開いた街頭演説で明らかにし、大阪維新は緊急会見を設定した。

【写真】ショーパブを訪れていたとの疑惑も浮上している上西小百合衆院議員

　橋下氏は演説の冒頭「皆さん、すみません。維新の党の上西小百合の件でお騒がせしておりますが、今日の夜にきちっと会見を開いて、大阪維新の会としての対応をしっかりきめていきたいと思います」と述べた。

　国政政党である維新の党は上西氏の処分に消極的だが、橋下氏は「身を切る改革や税金の使い方の厳しいチェックが大阪維新の原点。あの上西の一連の対応については、維新の党と大阪維新の会の考え方は違う。ああいう議員の態度振る舞いは、僕が一番許せない国会議員の典型例態度振る舞いだ」と語った。

　上西氏は１５年度予算案が採決された３月１３日の本会議を病欠した後、２日後に男性と旅行に出かけたとされる。これまで橋下氏は「言語道断。そんななめた態度は国民が許さない。もう辞めた方がいい、あの人は」と議員辞職を求めていた。

　この件に上西氏は自身が説明する場を設けず、２日に一時、自身のフェイスブックで「旅行に出かけたというような事実はない」などと反論文を掲載したが、現在は見当たらない。またテレビ局の取材に、上西氏が険しい表情で取材を拒み、秘書が「コラァ！」と恫喝する様子がテレビに流れたほか、一部に病欠の前日にショーパブを訪れていたとの疑惑も浮上している。

　橋下氏は「説明責任を果たさせていただく。大阪維新の会は上西のああいう態度振る舞い、これは許しません。維新の党がなんと言おうと、大阪維新の会は許しません」と述べた。

　なお上西氏の議員事務所は、同日夜の会見について「事務所では把握しておりません」と回答。上西氏からの自発的な会見は予定していなかったという。