橋下氏辞職勧告、上西議員疑惑否定も…断罪「それはデート」「疑惑当然」

　

　３月１３日の衆院本会議を体調不良を理由に欠席した直後、男性秘書と旅行したという疑惑の渦中にある、維新の党の上西小百合衆院議員（３１）が３日、大阪市内で会見した。上西議員は「遊びの旅行ではなく仕事の一環」と疑惑を完全否定。これに対し、同党の最高顧問で大阪維新の会の橋下徹代表（４５）は「国会議員としてあるまじき振る舞い」として、あらためて議員辞職が適当だとの考え方を示した。

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　橋下氏は上西氏の説明に一定の理解を示しつつも、「明日（４日）には結論を出しますが、総合的な判断ではやはり議員をやめるべきだと考えるのが至極まっとうだと思う」と“断罪”した。

　上西氏は本会議の欠席理由として、１３日の数日前から嘔吐（おうと）などの体調不良が続き、不案内な東京より実家のある大阪で過ごしたいと判断したと説明。だが、新幹線で２時間以上かけて帰阪したことを突っ込まれ答えに窮する場面も。橋下代表も「不可解だと思う」と口にした。

　１５日の旅行疑惑について上西氏は「決して旅行に出掛けた事実はありません」と否定。体調が回復したため京都府宮津市に向かい、支援者や地元政治家と面会したと説明した。この際、同行した男性秘書の母親宅に宿泊したことも明かした。反論する上西氏を橋下氏が制しながら「秘書の実家の、お母さんのところに泊まってるわけですから、それはデートだと言われようがしょうがない」となだめるように話す一幕も。

　途中からは公設秘書も同席し、上西氏は秘書との不倫疑惑をあらためて「そのような事実はありません」と否定。橋下氏は上西氏の処分について、本会議前日に体調不良の中で飲食店を回ったこと、１３日に無理に帰阪したこと、体調が回復したとはいえ直後に宮津を訪れたことなどを総括し「疑惑と報じられても当然」とバッサリ。大阪市内で取材を受けた際、取材陣にどう喝的な態度を取ったことも批判し、厳しい対応を示唆した。