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秋田書店に続いて…竹書房の読者懸賞水増しは、なぜ起こった? 蔓延するずさんな意識
今月13日、四コママンガ雑誌などを発行する竹書房が、読者懸賞の当選人数を水増しし、消費者庁から景品表示法違反(有利誤認)で再発防止を求める措置命令を出された。対象となった雑誌は、「まんがライフ」「本当にあったゆかいな話」などの7誌だ。同社では超音波美顔器やジェット歯間ブラシなど、複数の懸賞において当選者数を3名と掲載しながら実際の当選者は1名、あるいは0名というものもあった。また、当選者として架空の氏名を掲載していた事例もあったという。
雑誌懸賞が当選者を水増しするなどの不正によって、消費者庁から措置命令を受けたのは2013年の秋田書店に次いで2例目となる。
今回、竹書房での不正が発覚した理由は明らかではないが、きっかけとなったのは昨年9月頃に実施された消費者庁による抜き打ち調査のようだ。これを受けて、竹書房社内でも調査を実施したところ、次々と不正を働いている編集部が明らかになったという。
この事件を受けて困惑しているのは、措置命令を受けた7誌以外の編集部に所属する現場社員たちだ。
「自分の雑誌はちゃんと読者にプレゼントを送っていますが、風評被害は避けられないでしょうね。消費者庁の命令が実施される前日には全社員にプリントが配布されましたけど、特に混乱しているようなことはありません」
そう語るのは、マンガ雑誌に携わる30代の現場社員。彼の話によれば、当選人数を水増しした背景にあるのは、アンケートの回収率を上げようとする意図よりも「懸賞のページは適当にでっちあげていればいい」という、いい加減な仕事ぶりが慣例となっていることにあるという。
別の出版社社員は、次のように語る。
「エロ本や実話誌では懸賞は水増しどころか、すべてが架空のことも当たり前ですよ。懸賞ページは新人がレイアウトを組む練習として担当させられるもので、適当にネットから拾った画像を切り貼りして組んでいたりします」
もちろんしっかりとしている編集部もあるだろうが、実際に消費者庁が本気で調査をすれば、エロ本や実話誌編集部の多くは軒並みアウトというのが現状のようだ。懸賞という”庶民の夢”はかくも儚い。