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空前の地下 ライブアイドルブーム!仮面女子に続くグループを大胆予想
“地下アイドル”グループ仮面女子がここまでブレークするとは、全く想像できなかった。
「セミヌード、SEXYシャワー!」地下アイドル 仮面女子の写真集が異例のヒット
『元気種☆』がオリコンウィークリー1位を獲得、しかもインディーズレーベル所属の女性ミュージシャンが首位を獲得するのは史上初の快挙だという。総売り上げ13.6万枚という数字も、CDが売れないと言われる状況を考えると驚異的。地上波レギュラー番組「仮面女子のやっぱり全力だね~!」も始まり、11月23日にはさいたまスーパーアリーナ単独公演も控えているなど、前身のぴゅあふる時代を知る者からしてみれば、よくぞここまで来た…と思う。
彼女たちのブレークで一躍一般層にも知られることとなった「地下アイドル」という単語。泥臭く、身を切るような活動展開と「地下」という言葉自体から受ける一般の印象としては「アンダーグラウンド」「過激」と、ネガティヴな印象として受けとられがちなのは否めない。一部では地下アイドル=下世話というとらえ方をしているメディアも存在している。
確かにそういったグループも存在する。しかし、それだけで終わらせるのはもったいないのが地下/ライブアイドル。メジャーでは到底できない楽曲制作方法であったり、コンセプトが面白いグループがやまほど溢れているのも事実だ。メジャーや大手資本が手がけることができない潮流をセルフプロデュースで手掛け、一種のアートフォームとして突き抜けるアイドル=地下/ライヴアイドルは数多くいる。
ここで、仮面女子に続く注目のネクストブレイクアイドルを紹介したい。これから取り上げるアイドルはいずれも個性豊かで、アイドルの多様性を指し示すような存在たちだ。
昨年、恵比寿LIQUIDROOMワンマンを成功させ、今年5月には赤坂BLITZワンマンも決定しているなど着実に知名度を上げてきている6人組グループ「ゆるめるモ!」。名は体を表すのごとくアンニュイさも滲むほどのフンワリした雰囲気と、プロデューサー田家氏による70~80’sニューウェーヴ愛てんこもりのアートワークと楽曲群のアンバランスさが見事キレイに溶け合っているのが非常に面白い。大所帯オルタナティヴロックバンド・箱庭の室内楽とのコラボアルバム「箱めるモ!」を制作したり、ノイズロックバンド・非常階段や、ギターウルフらともライヴを経験したりと多様な活動を展開しているのも特徴。POLYSICSのハヤシヒロユキが制作した新作『Hamidasumo!』も楽しみだ。
BABYMETALを筆頭にラウド系サウンドをメインに添えたグループが増えてきた昨今。「JAPANESE DEATH POP」を掲げる4人(?)組「デスラビッツ」はその中でも面白いグループ。ゴリゴリのデジタルハードコアをバックに少女たちが愛らしく歌うのも素晴らしいが、このグループのキモは、黒のバトルスーツに身を包みメンバーの後方でデスボイスを操る巨体の男「部長」なる存在。異質な空気を振りまきながらサービス満点なMCやパフォーマンスを見るに、凶悪な“ゆるキャラ”というべき出で立ちだ。しかしこの部長、メンバーからはMCで「早く引退して!」と毎回のように罵声を浴びさせられ、ファンからも「帰れ!」コールを浴びせられるなど、かなり雑な扱いを受けている。それでもめげずに自分の立場をケナゲに訴える部長に“萌える”人も続出している。
エレクトロニコアを大胆に取り入れた激しいサウンドとライヴが持ち味の大阪の「PassCode」、アイドル性溢れた「太陽」の面と、ハードコアで激しい「月」の二面性を持った「月と太陽」も期待十分。
これぞ地下/ライヴアイドルの真骨頂とも言えるディープなグループも数多い。4人組暗黒系ユニット・NECRONOMIDOL(ネクロノマイドル)は怨霊や恐怖をキーワードに、ブラックメタルやホラーサウンドを取り入れた暗黒音楽を、白黒の袴という正装に身を包んだ4人の女の子(中には顔面白塗りの子も)が劇的に歌う姿が衝撃的。粛々とした空気が流れるライヴは、もはや前衛舞踏の並びの方が近いかもしれない。それでも本人たちの人懐っこさが垣間見えるMC等、ギャップも中々。「あなたの息の根止めちゃうぞ♪」という文句も、なぜか可愛らしくに聞こえてしまうあたり色々と恐ろしい存在。
“呪い”をテーマにした美少女デュオ「じゅじゅ」、退廃的ムード漂う「リリックホリック歌劇団」なども意外性だらけで、観ていて飽きない存在だ。
上記に挙げたグループ以外にも、とにかく数えきれないほど多様性という言葉の先を行っている地下/ライヴアイドルシーン。一度潜れば抜けられないこと必至の深い深い世界、覗いてみるのはいかがだろうか……。
※写真はゆるめるモ!
(田口俊輔)