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開幕直前でネタがなくても「そりゃないだろ」!似顔絵で結婚相手を報告することの無意味さ
阪神タイガースの俊介外野手(27)が、近日中に結婚することがデイリースポーツで発表された。生涯の伴侶を得たことで「プロ6年目のスーパーサブ」という肩書きを返上すべく、今年を勝負の年と位置づけているのだという。
相手は元ネイリストの一般女性(33)で、そのための配慮か本人の写真は公開されず、代わりに一面の4分の1をも占める似顔絵がドカンと掲載されていた。
虎の機関紙・デイリースポーツでしか考えられない斬新な紙面構成だが、いくらデイリーには滅法甘いこの私ですら、「こりゃなしだろ」と思わず苦笑いを漏らしてしまった。
結婚報道の際、片方が有名人で、もう片方が一般人である場合、その一般人側の風貌を実物代わりに似顔絵で紹介する“譲歩”は、芸能・スポーツニュースでしばし使われる手法である。
しかし、そういうケースでメディアに流れるのは、たいがいがおそらく当人とはおよそかけ離れているに違いない、ただの“美人画”だったりするのが大半だ。ちなみに今回、俊介外野手の結婚相手を紹介するために選ばれたビジュアルは、少女コミックタッチの水墨画。絵師の達者で老練的なテクニックは認めるが、ここから得られる情報は「ああ、なんとなく垂れ目な感じの女性なんだ……」「茶パツ気味で肩にかかるかかからないかくらいのヘアスタイルなんだ……」くらいでしかない。
「このビジュアル、本当に必要なのか……?」
開幕直前でネタがないのはわかる! わかるが、もうちょっと“読者の知りたい願望”を満たす工夫もこらしてほしい。可愛らしいだけの“いかにも”なイラストはいらない。私たちは特徴の強い顔のパーツをきちんとよりデフォルメした“元来の似顔絵”が見たいのだ。
ただ、「特徴の強い顔のパーツをきちんとよりデフォルメ」された、セオリーに忠実な似顔絵は、結果として「よりブス」になってしまう可能性がかなり高い。それはさすがに素人である一般女性に対して失礼かつ酷な話だったりもする。かといって俊介一人がガッツポーズをしている写真だと、パッと見なんのニュースなんだかよくわからない。入団会見? 契約更改大幅アップでホクホク顔? この時期に?
そこで私が提案したいのは有名人側が汗水垂らしながら懸命に描き上げた渾身の似顔絵である。たとえ絵心がゼロでも、「似てねえな……」「今度は可愛くねえな……」と苦労に苦労を重ねて完成した力作には、誰もが心を打たれるものだ。
「そんなことしてるヒマがあるなら、もっと野球の練習しろよ」と突っ込まれたらそれまだが、「野球人としての観察眼を鍛える」とでも割り切って、一度誰かがトライしてくださることを、私個人としては面白いから願ってやまない。
(山田ゴメス)
文・All About News Dig編集部(All About )