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顔面偏差値75のイケメンがリスペクトする乃木坂46 工藤大輝(Da-iCE)

顔面偏差値75のイケメンがリスペクトする乃木坂46 工藤大輝(Da-iCE)

 

 本格派ボーカル&ダンスグループとして躍進著しいDa-iCE。今年1月6日にリリースした4thシングル『もう一度だけ』はオリコン週間ランキングで第2位を獲得。2015年は年頭に「日本館武道館公演」を目標に掲げ、4月15日には満を持して5thシングル『BILLION DREAMS』と2ndライブDVD『Da-iCE LIVE TOUR PHASE 3~FIGHT BACK~』を同時リリースする。

 彼らの持ち味と言えば4オクターブを誇るメインボーカルと、息の合ったキレキレのダンスだが、“顔面偏差値75グループ”、“イケメン界の東大生”というキャッチフレーズを堂々と掲げるだけあって、メンバー5名のルックスもハイレベル。

 中でもリーダーを務める工藤大輝はアパレル経験もあってファッションリーダーとしての素質も十分なのだが、実は自他共に認めるアイドル&アニメオタク。中でもアイドルは乃木坂46をこよなく愛し、ブログやTwitterで度々言及。さらには『制服のマネキン』の振付を完コピしてSNSに投稿、そのリスペクトに満ちた動画は驚異的なアクセス数を叩き出して話題を呼んだ。

 そこで祝『OVERTURE』2号発刊&季刊化決定ということで、工藤大輝に“乃木坂46愛”を多いに語って貰った。――今日は『OVERTURE』2号発売記念ということで、創刊号に続いて表紙と巻頭大特集を飾った乃木坂46について、工藤さんにお話しを伺いに来ました。

大輝 当然、『OVERTURE』の創刊号はチェックしました! いつ2号が出るんだろうって心待ちにしていたので嬉しいですね。しかし、僕なんかが乃木坂さんについて語っちゃっていいんですか?

――もちろんです! ガンガン語っちゃってください。では乃木坂46にハマったキッカケから教えてください。

大輝 ざっくり僕のアイドル遍歴を振り返ると、最初はハロプロにハマって、中でも松浦亜弥さんは写真集を買うぐらいファンだったんです。ただ上京などがあって、しばらくアイドルから離れるんですけど、ブレイク前のPerfumeさんで再びアイドルに注目するようになって。それから東京女子流が出て来た時に高い音楽性に衝撃を受けて、いろいろアイドルを聴くようになったという感じです。

――総じて歌・ダンス共にレベルの高いアイドルが好きなんですね。

大輝 楽曲の良さは重要ですし、やっぱりダンスには注目しますね。一方で、でんぱ組.incさんもユニークで好きですけどね。そんな中、2012年に乃木坂さんがデビューして、1stシングルの『ぐるぐるカーテン』やカップリングの『会いたかったかもしれない』なんかを聴いたんですけど正直ピンとこなかったんです。本格的に観始めたのは『制服のマネキン』からで、曲もダンスもカッコ良くて一気にハマったんですよね。当時はDa-iCEも勢いに乗り始めていた時期で、乃木坂さんのあり方や企画力はすごく勉強になりました。

――どういうところが勉強になったんですか。

大輝 多岐に渡るので一言では言えないんですけど、例えば握手会のあり方、ブログの書き方、そういう細かい部分も考えられているなと。オリジナルミュージカル公演『16人のプリンシパル』も観に行きましたけど、とてもシステムが面白くて、これはDa-iCEにも活かせないかなとか、そういう目線でも観ていました。僕らも握手会や個別お話し会をやっているんですけど、スタッフとの話し合いで、僕は乃木坂を引き合いに出すことが多いですね。――実際に乃木坂の握手会に行ったことはあるんですか。

大輝 それがないんですよ。チケットはあっても、なかなかスケジュールが合わなくて……。時間さえ合えば必ず行きます!

――工藤さん自身、握手会をやってみてどうですか。

大輝 楽しくやっています。いらっしゃる方の性格や職業とか、どういう会話をするのかなとか興味深いんですよ。なかなか普段は知らない人に、そういうことを訊けないじゃないですか。それにアイドルに限らず、今の時代、CDを買ってもらうために握手会ぐらいやるのは当然だろうなと思います。

――握手会は男性ファンも来るんですか。

大輝 ありがたいことに、けっこう来てくれますね。特に大学生が多いんですけど、大きく2パターンに分かれるんです。一つがファッションやパフォーマンスがカッコ良いって言ってくださる男性ファン。もう一つが乃木坂さん好きでDa-iCEのことも好きな男性ファン。

――乃木坂効果が握手会にも!

大輝 そうなんですよ。白石麻衣さん推しの子がいたら、「白石麻衣さんの子」でファンの顔を覚えたりして(笑)。

――Da-iCEの他のメンバーに、乃木坂の啓蒙活動は行っているんですか?

大輝 よく楽曲を聴かせるんですけど、アイドルどうこうという先入観なしで聴いて欲しいと。「『君の名は希望』とか、めっちゃ良い曲だから、一旦フィルターを外してみぃ?」みたいな感じで勧めて。実際に「すごく良い曲だわ」ってメンバーは柔軟に受け入れています。

――Da-iCEをアイドルとして受け止めている女性ファンも少なくないと思うんですが、工藤さんが乃木坂好きを公言して、抵抗感を示すファンはいないんですか。

大輝 中にはいるかもしれないですね。ただ、僕はTwitterでも普通に乃木坂さんのことを呟くんですけど、それに対して否定的な意見は一切なくて、逆に「私もハマりました」って反応が多いんです。「乃木坂さんのイベントに行ってから、Da-iCEさんの握手会に来ました」ってファンもいて、握手会で写真を見せられて、僕が羨ましがるパターンもあるし(笑)。そもそもアイドル好きを隠すのが嫌だったんですよ。あのバンドが好きとか、あのミュージシャンを尊敬しているとか公言するのは普通に受け入れられるのに、未だにアイドル好きって言うことへの偏見はあって。「それはおかしいだろう」って昔から思っていたので、Da-iCE結成当時から言うようにしていて。いきなり乃木坂さんが好きと言い始めた訳ではなく、その積み重ねがあったので、ちゃんとファンにも浸透したんでしょうね。――乃木坂に推しメンはいるんですか。

 

大輝 完全に箱推しですね。細かく言ったらあるにはあるんですけど(笑)。シングルのPVで毎回変わるんで、ちょっと決めかねるんですよね。

 

――特に乃木坂で好きなPVは?

 

大輝 最新作が常に最高傑作だと思っているので、今は『命は美しい』ですね。

 

――そこを何とか1曲挙げるとしたら(笑)。

 

大輝 強いて個人的に好きなPVを挙げるとしたら『ロマンスのスタート』です。カメラが自分目線で乃木坂さんのメンバーを追っていくんですけど、その雰囲気が素晴らしいんです。この曲はシングルのカップリングですけど、乃木坂さんはリード曲よりもカップリング曲のほうが遊んでいるからPV的には楽しいんですよね。

 

――『制服のマネキン』を自分たちで踊ろうと思ったキッカケは何だったんですか。

 

大輝 自分らのイベントで時間が空いて、いろんなPVを観て遊んでいたんです。そしたら勢いで「今ステージ空いてるし、これやろうや」って話になって。僕が振付を覚えて、(和田)颯と(花村)想太に「これ覚えて」ってやってもらって。

 

――振付を覚えるのはお手の物でしたか。

 

大輝 いや、けっこう難しかったですよ。

 

――乃木坂に較べると異常な切れ味でしたよね。

 

大輝 本当ですか(笑)。

 

――やはり女性にはない男性的な動きで。

 

大輝 それが狙いだったんですよ。僕らが『制服のマネキン』を踊ったらどうなるか、みたいな。

 

――すごいアクセス数でしたよね。

 

大輝 趣味でやったつもりがwebニュースにもなって逆に申し訳ないなって思いました。

 

――ファンはどんな反応でしたか。

 

大輝 「ヤバい!」とか「もっとやって欲しい」とか。今度は「℃-uteさんの、この曲をやって欲しい」とか(笑)。Da-iCEファンはアイドルに詳しい人も多いから「次は○○」みたいなリクエストが多くて。続編をやろうかどうか迷っています。

 

――プロの目から見て、乃木坂のフォーメーションダンスはどう映りますか。

 

大輝 あの人数だからこそ綺麗に見える構成なので、羨ましいなって思いながら見ていますね。特に『制服のマネキン』は前後差も出ますし、ラストは斜めになっているだけなのに、あれだけの人数が横一列に並ぶからこそ、すごく綺麗なんですよ。

 

――同じ大人数でもAKB48グループにはない、乃木坂の魅力はどこにあると思いますか。

 

大輝 可愛いの方向性が良い意味でバラバラなんですよ。だから全方位対応型というか、ファッション好きとか、僕みたいにオタクとか、それぞれタイプの違う男の子でも、誰かしら好きになれる可愛い女の子が集まっているんですよね。そのバラバラさが、逆にいいバランスを生んでいるように思います。

 

――2月22日に西武ドームで開催された『乃木坂46 3rd YEAR BIRTHDAY LIVE』は行きましたか。

 

大輝 もちろんです! 全7時間半、最初から最後まで観ましたけど、僕の中の体感時間は1時間ぐらい(笑)。

 

――ものすごく寒かったんですよね。

 

大輝 ですね。でも西武ドームは超寒いから気を付けたほうがいいと聞いていたので、しっかり着こんで行きました。だから寒さを感じずに盛り上がって、楽しませて頂きました。

 

――長尺に感じなかった理由は何ですか。

 

大輝 構成がめっちゃ良かったですね。リリースした順にやっていくセットリストで、先が読めているのに退屈しなかったのはすごいことです。それはメンバーの成長もあるんですけど、スタッフの力も大きいですよね。僕らもライブを作る側なので、空間の使い方が上手いなとか、映像の入れ方が絶妙だなとか、細かい部分まで観た上で、すごいレベルまで到達したなと感じました。

 

――Da-iCEの4thシングル『もう一度だけ』が1月6日、乃木坂の1stアルバム『透明な色』が1月7日と発売日が一日違いでしたよね。

 

大輝 実は乃木坂さんのジャケ写を撮影しているカメラマンさんが僕らと一緒なんです。太田好治さんって方なんですけど、『もう一度だけ』と『透明な色』のCDを並べて、「写真の温度感が似ているな」って嬉しくなりながら眺めていました。完全にアホですよね(笑)。

 

(取材・文/猪口貴裕 写真/辰巳ちえ)

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