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ASKA 1回に3グラムを買い36万円 証人として東京地裁に出廷
男性デュオ、CHAGE and ASKAのASKA元被告(57)が19日、東京地裁で開かれた、自身に薬物を譲り渡したとされる男性被告の裁判に証人として出廷し、入手ルートなどについて証言した。
懲役3年、執行猶予4年の有罪判決を受けてから6カ月。ASKA元被告が再び証言台に立った。
この日の裁判では、覚せい剤や合成麻薬のMDMAを譲渡したとして逮捕・起訴された安成貴彦被告の審理が行われた。安成被告は「身に覚えがないこと」と無罪を主張しているため、検察側は安成被告が薬物を譲渡したことを立証するためにASKA元被告に証人として出廷を申請した。
午後1時半に開廷し、裁判官から「名前などは書いてある通りですね」と問われるとASKA元被告は「はい」とはっきり聞き取れる声で返答。「宮崎重明です」と本名も述べ、マイクを通してはいたものの全盛期の歌手時代をほうふつとさせる声だった。
ASKA元被告は検察からの尋問に答える形で、使用していた頻度などを具体的に答えた。1回に購入する量は3グラム。金額は30万円で、仲介人への報酬として6万円を上乗せし、1回に36万円を渡していたという。10日で3グラムを使い、1回に0・1グラムを“あぶり”と呼ばれる手法で吸引していたという。1日に3回使用していたという。
検察側から「量が多くないか」と指摘されると、ASKA元被告は「その当時はそうだった」と答えた。
証言台を囲むように「コの字」型のついたてが置かれ、傍聴席からはASKA元被告の様子は見えなかった。傍聴人が入廷した時にはすでに元被告も入廷。退出の際はアコーディオンカーテンで元被告の姿を刑務官が隠し、徹底的に配慮されていた。