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[牙狼<GARO>]「-GOLD STORM-翔」 黄金騎士ガロ・翔の誕生秘話を描く
「牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔」のワンシーン (C)2014「GOLD STORM」雨宮慶太/東北新社
特撮ドラマ「牙狼<GARO>」シリーズの劇場版最新作「牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔」(雨宮慶太監督)が28日に公開される。「牙狼<GARO>」は、2005年に第1作が放送されて以降、テレビドラマだけでなく映画やアニメ、ゲームなど幅広く展開し人気を集める大人向けの特撮作品。映画は、13年に放送された「牙狼<GARO>~闇を照らす者~」の主人公・道外流牙の物語で、今年4月から放送が始まる新テレビシリーズ「牙狼<GARO>-GOLD STORM-翔」の前日譚(第0話)にあたる。流牙を俳優の栗山航さん、流牙を支える魔戒法師・莉杏をモデルで女優の南里美希さんが演じるほか、泉谷しげるさんや柄本明さんといった個性派俳優も脇に名を連ねている。
かつて、母や師匠の死といった壮絶な戦いを経て、黒い鎧から金色の輝きを取り戻した黄金騎士ガロこと道外流牙(栗山さん)。パートナーの魔戒法師・莉杏(南里さん)と共に魔獣ホラーを狩る旅を続けていたが、何度かのホラーとの戦いで鎧に邪気がたまり流牙の体をむしばみつつあった。2人は「ラインシティ」という街をホラーから守る高名な魔戒法師・リュメ(桑江咲菜さん)のうわさを聞き、浄化のためリュメに鎧を預ける。休息する流牙たちだったが、魔導輪ザルバ(声・影山ヒロノブさん)が邪気を感じ取り……というストーリー。
今作は、4月から始まる新たなテレビシリーズの“エピソード0”的な位置づけで、黄金騎士ガロ・翔の誕生秘話が描かれる。「牙狼」はダークで独特な世界観やVFX技術を駆使したスタイリッシュな映像、ダイナックなアクションシーンが人気のシリーズだが、最新作でもその魅力は健在。13年に放送された「~闇を照らす者~」では原作のみを担当していた雨宮監督が今作では自らメガホンをとっていることもあってか、アクションも今まで以上のキレを見せてくれる。栗山さんと南里さんの引き締まった体からもアクションのすさまじさが伝わってくるかのようだ。物語としては流牙と莉杏の関係性がより深く、さらに古(いにしえ)の人型魔導具・阿号(井坂俊哉さん)と出会ったことで、阿号が導き出したホラーのいない世界を実現するための方法を知り“守りし者”として葛藤した末に黄金騎士ガロ・翔を召還するまでの戦いと心情を描くなど、期待を裏切らない展開で楽しませてくれる。泉谷さんや柄本さんといった個性派俳優が物語を引き締めてくれ、オープニングとエンディング曲はJAMPROJECTのナンバーが作品に華を添える。新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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