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あの夏の甘美を再び――。勝利に飢えた世界王者。“小国”からの勝利に監督も選手もメディアも満足はせず
小国を相手に8人の「世界王者」を送り込んだドイツ
欧州選手権予選、苦しい戦いが続いているドイツはグルジアとのアウェイ戦を2-0で制した。しかし、W杯制覇という至高の経験をしたことで勝利への欲求はさらに高まっている。来夏にフランスで行われる本大会へ向けて世界王者は決して満足することはない。
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「我々のチャンスの活かし方はまったく世界王者のようではなかった」と記したのは、2015年3月30日付の独大衆紙ビルトである。
29日、欧州選手権の予選がヨーロッパ各地で行われた。グループDのドイツ代表は、アウェイでグルジアと対戦する。
グルジアとの試合の前日、首都ティフリスでドイツ代表監督レーブは公式記者会見に臨んだ。DFB(ドイツサッカー協会)の公式サイトが報じている。
「立ち位置は明確だよ。我々はこれまで予選で勝ち点を落としてきた。ここで勝ち点3を持ち帰るために、我々はハートに火をつけなければならない。我々はこのグループでいくらか不利な状況に陥っているので、グルジア戦はとても重要な試合だ」
ここまで予選4試合を終えて、ドイツ代表はグループDの中で3位に付けている。これ以上1位ポーランド、2位アイルランドの後塵を拝することは許されない。5位のグルジアから勝ち点3を奪うことは義務だった。
「バスティアン(・シュバインシュタイガー)は先発だ」とし、「スターティングメンバーは全体的に攻撃的になる」とレーブが話したグルジア戦の先発メンバーは次のとおりとなった。布陣は4-2-3-1である。
【GK】ノイアー、【DF】右SBルディ、右CBボアテング、左CBフンメルス、左SBヘクトル、【MF】ボランチにクロース、シュバインシュタイガー、2列目は右からミュラー、エジル、ロイス、【FW】ゲッツェ。
「勝ち点3を持ち帰るために」レーブは、ロシアとトルコに挟まれた小国を相手に対してより確実な手段を取った。試行錯誤が続く3バックではなく、ブラジルW杯を制覇したモデルで、8人の「世界王者」を送り込んだ。
トータルでは優れているが、ゴールが少なすぎる」
5バックで固めるグルジアに対して、ドイツ代表は攻め立てた。これまでの予選の戦いに比べて、ドイツ代表は安定感が増した。2列目のロイスや、ワントップのゲッツェが前線から降りて起点となり、エジル、ミュラーを交えて連動した攻撃を見せる。
明らかな力関係の差もあり、フンメルスを中心にディフェンスは安定し、カウンターの脅威に晒されることもない。…