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ゴールを喜びヤギの角を引っ張ったケルンFW、動物愛護団体から訴えられていた

 ゴールを喜びヤギの角を引っ張ったケルンFW、動物愛護団体から訴えられていた

 文=鈴木智貴
 
  日本代表FW大迫勇也とMF長澤和輝が所属するケルンのナイジェリア代表FWアンソニー・ウジャーが、8日に行われたブンデスリーガ第24節でゴールを決め、喜びのあまりクラブマスコットの生きたヤギ『ヘネス8世』の角を掴んで体を持ち上げた件について続報がある。
 
  ウジャーは試合後、すぐさま自身のツイッターやフェイスブックで「ごめんね。興奮しすぎてしまった」と謝罪を表明し、10日にはヘネス8世が普段暮らしているケルン動物園へ出向いて直接餌を与え、8度目の誕生日を一緒に祝うなど、完全に“和解”していた。
 
  しかしドイツ紙『ビルト』によると、メディアの話題をさらった同選手のこの行動は動物愛護団体から批判を受け、試合から3日後の11日には一般市民2人から「動物保護法に反する」として告訴されていたという。ただし、形式に則りケルン警察はこれを検察に提出したが、「刑事罰には該当しない」という回答があり、あっという間に棄却されてしまったそうだ。
 
  それから2週間、21日に事件後初めてケルンホームの試合が行われたが、このブンデスリーガ第26節ブレーメン戦を前に、ケルンのペーター・シュテーガー監督はウジャーに対してしっかりと釘を差している。
 
 「トニー(ウジャー)は普通な喜び方をするべきで、ヘネス8世の角を引っ張ってはいけない。動物愛護団体と議論したくはないからね。もし過度な喜びを表現したいのであれば、私のところに来て、私の服を引っ張ればいいんだよ。それなら問題ない」
 
  同監督の厳命についてウジャーも「喜び方について特別なプランはない。もう彼に荒いことをするつもりはないし、そのことは動物園を訪れた時に彼と約束した」と了承。しかし結果的にウジャーがこのゲームでゴールを決めることはなく、パフォーマンスを見ることもできなかった。
 F
  ちなみに被害者であるヘネス8世だが、いつものように落ち着いた表情を見せながら、ピッチ脇でドイツ名物ライ麦パンを頬張っていた。

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