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マー君 ダル重症に表情曇る「情報が全然ないので…」
薄暗い通路を引き揚げるヤンキース・田中の顔が曇った。ダルビッシュの右肘は自身が昨年経験したのと同じ重症。「すみません。情報が全然ないので…」。公式発表直後だけに、慎重に言葉を選ぶしかなかった。
【写真】5日のロイヤルズ戦で、1回を投げ終えベンチで右肘付近を触るレンジャーズのダルビッシュ
昨年、PRP療法で復帰する道を選んだ田中。周囲からは依然、懐疑的な目も向けられる中、この日は今季初めてシート打撃に登板した。マイナー2選手を相手に2回想定で延べ10人と対戦して1安打。29球中ボール6球と抜群の制球に「ストライクを取るにも困らなかったし、球もよく動いてた」と振り返った。
左打者に対し、2ストライクから内角カットボールでボールの後、ツーシームで見逃し三振を奪う場面も。右肘故障を契機に習得した完璧な「フロントドア」に「入ってくる球を意識させておいて、ボールからストライクに。ああいう組み立てができれば幅は広がる」と手応えを口にした。
キャンプ序盤はチーム方針により、中3日でのブルペン投球が続くなど、スロー調整が続いた。田中も「この時点でケガをしていたらシーズンなんかとても戦えないという感覚」と割り切って、一歩ずつ段階を上がっている。次回は12日(日本時間13日)のブレーブス戦でオープン戦初登板。「試合に入っていって体も強くなっていくのかなと思う。その反応も見てやっていかないといけない」と慎重に語った。
ダルビッシュがどの手段を選ぶかは不明だが、手術を避けた田中の完全復活への道のりには、今後も注目が集まる。
≪手術を選択しなかった田中のケース≫
◆14年7月10日 同8日のインディアンス戦後に右肘痛を訴え2日後にシアトルで診察を受け「右肘内側側副じん帯の部分断裂」の診断。専門医3人は手術の必要はなく6週間のリハビリが必要と所見。
◆4日目 7月14日に右肘にPRP(多血小板血しょう)療法の注射を受け、3週間はノースローとなる。
◆25日目 8月4日に故障後初のキャッチボール。最長60フィート(約18・3メートル)の25球を含む計50球を投じた。
◆37日目 8月16日に故障後初めてブルペンで投球練習。直球だけで25球。
◆44日目 8月23日に故障後初めてフリー打撃に登板。打者2人を相手に35球。
◆49日目 8月28日のシート打撃登板後に右腕全体に張りを訴え本格的な投球練習を1週間控える。
◆58日目 ブルペン投球を再開し、変化球を交えて34球。
◆67日目 9月15日にマイナー相手の試合形式の練習に登板。65球を投げ、5回6安打無失点。
◆73日目 本拠地でのブルージェイズ戦で75日ぶりにメジャー復帰。5回1/3を5安打1失点で13勝目。