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「二歩」で敗れた橋本八段が心境告白「時間なくなりテンパって…」

「二歩」で敗れた橋本八段が心境告白「時間なくなりテンパって…」

NHKのEテレで8日に放送された「第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント」(前10・30)準決勝の行方尚史八段対橋本崇載(たかのり)八段戦で、橋本が禁じ手の「二歩」を打ち、決着するハプニングがあった。

 持ち時間を使いきった橋本は、1分以内に着手しなければならない状態に。記録係が「50秒…7、8」と読み上げる中、「6七歩」があるにもかかわらず手前に「6三歩」を打った。その瞬間、橋本も勝った行方も両手で頭を抱え、しばらく放心状態となった。

 「二歩」は同じ縦列に自分の歩を2枚置く反則技で、打った時点で負けとなる。プロ公式戦でもたびたび起こるが、トップ棋士の対局としては異例のこと。

 スポニチ本紙の取材に橋本は「苦しい形勢の上、時間もなくなりテンパって打ってしまった。公式戦で二歩は初めて」と説明。打った後は頭の中が真っ白になってしまったという。さらに「反則負けうんぬんよりも、準決勝で負けたショックが大きい」とコメントした。対局は事前に収録されたもので、放送の前日の深夜には自身のツイッターを更新し「何やらとんでもない事が起こる!?」と予告しており、すでに傷は癒えたようだ。

 橋本は2012年に八段、ハッシーの愛称で親しまれ棋士の中では珍しい茶髪姿。競馬好きとしても知られ、昨年末には本紙の有馬記念予想に登場した。

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