不安振り払う逆転打＝浅村、４連勝の立役者－プロ野球・西武

　

　 ７回、西武の浅村が右前へ逆転の２点適時打を放つ＝３１日、コボスタ宮城

　 　西武の浅村は昨年１１月に左肩の手術を受けていた。１点を追う七回、２死満塁から右前に逆転の２点適時打。１３年ぶりとなる開幕４連勝の立役者になった。「大事なところで一本出た。これがきっかけになれば」。チームはもちろん、自身にとっても価値ある一打だった。
　　手術後はフルスイングすることに不安があり、２月のキャンプではほとんど打撃練習ができなかった。「とにかく振ることで調整するタイプ」（宮地打撃コーチ）の浅村には苦しい状況だった。
　　それでもオープン戦の期間中、試合前後にロングティーで振り込み、「スイングの切れは出てきている。あとは結果だけ」と浅村。なんとか開幕に間に合わせた。
　　チームは２点差が１度、１点差が３度としぶとく接戦をものにしての４連勝。田辺監督は「去年、１点差負けをいやというほど味わった。選手はなんとか勝ちにつなげようという意識が強い」と目を細める。浅村は「まだ４試合。これを続けるのが大変」。快調な滑り出しにも、表情を緩めなかった。