初の「侍」で堂々＝大瀬良、３回１失点－野球日本代表強化試合

　

　 力投する日本代表先発の大瀬良＝１０日、東京ドーム

　 　プロ入り後、初の日本代表としてマウンドに立った広島の大瀬良。落ち着いた投球で３回を３安打１失点にまとめ、代表定着へ向けまずまずの結果を残した。
　　初球から思い切り腕を振り、ストライクゾーンで勝負した。「調子自体は良く、ストライク先行でいけた」。言葉通り、テンポ良くアウトを重ねた。二回は先頭打者に二塁打を許し、次打者の内野安打で無死一、三塁とピンチを広げたが、後続を併殺打と空振り三振に仕留め、失点を最小限にとどめた。
　　「（相手は）甘くない外角球でもバットに届かせてきた。経験になった」。昨季のセ・リーグ新人王は先制点を奪われても動じない。三回は３人を７球で片付け、笑顔でベンチに退いた。
　　米大リーグのヤンキースで活躍した黒田が広島に復帰。その先輩の薫陶を受けている。特に８日のヤクルト戦に先発した雄姿を目の当たりにし、「いずれはああいう投手になりたい。球場全体を支配しているようだった」。直後の国際舞台で、自身も堂々とした投球。思い描く理想に向け、まずは一歩を踏み出したようだ。