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古巣サポの手厚い歓迎にラキティッチが感動…元主将に感謝の横断幕
11日に行われたリーガ・エスパニョーラ31節セビージャ戦で、引き分けに終わったバルセロナ。今シーズンからバルセロナでプレーするクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチにとっては特別なゲームとなった。なぜなら、彼がセビージャからバルセロナに移籍して、初めて古巣の本拠地サンチェス・ピスフアンへの帰還となったからだ。試合後にラキティッチの“ショー”が始まったと、スペイン紙『スポルト』は伝えている。
ラキティッチは2010-11シーズンの冬の移籍市場で、ドイツのシャルケからセビージャへ移籍してきた。セビージャでは入団からすぐに中盤のリーダーとして活躍。コンスタントなパフォーマンスで結果を残し、2013-14シーズンにはキャプテンを務め、リーガで34試合出場12得点を記録。さらにヨーロッパリーグを制覇し、欧州のタイトルを置き土産に2014年夏にバルセロナに移籍を果たした。
セビージャはラキティッチにとって重要な街となっている。キャプテンを務め、サッカー選手として欧州のタイトルを獲得しただけでなく、奥さんの出身地でもあり、彼女と出会ったのもセビージャだからだ。ラキティッチは、セビージャで美容師をしていたラケル・マウリさんと結婚し、娘も授かっている。
セビージャ戦後、ラキティッチはセビージャのウルトラス(熱狂的なサポーターグループ)のビリスが集まるゴール裏に駆け寄り、ユニフォーム、そして自身が履いていたシューズをプレゼントした。警備員から逃れたサポーターはラキティッチと抱擁を交わしていた。試合では「ここはいつも君のホームだ。ありがとう、キャプテン」という横断幕が掲げられるなど、サンチェス・ピスフアンは同選手を歓迎した。
ラキティッチは試合後にこう語っている。
「セビージャのサポーターの前でプレーしたのは、とても特別で、美しかった。僕は言ったけど、僕の退団は『また会おう』であり、『さよなら』ではない。今日のことは人生でずっと忘れることはない」
チームは試合後にバルセロナに戻ったが、チームからの許可を得て、ラキティッチはセビージャに宿泊。またラキティッチ同様に2002年から2008年までセビージャに在籍したブラジル代表DFダニエウ・アウヴェスもチームとはバルセロナには戻らず、セビージャに1泊している。