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広げた配球、屈辱晴らす=大沢、打でも活躍-高校野球・東海大四
2回裏東海大四2死三塁、大沢が同点適時打を放つ=31日、甲子園
最後の打者諏訪を打ち取ると、東海大四の大沢はマウンドで跳び上った。「浦和学院を倒す、という目標を達成できてうれしい」。北海道勢として52年ぶりの決勝進出という喜びが重なり、充実感を漂わせて言った。
選抜大会の小手調べ、昨秋の明治神宮大会で10点を取られコールド負けした。屈辱を胸に刻み、長い冬を投球の幅を広げることに費やした。変化球の制球力を培いながら、捕手の小川と議論を重ねる日々。磨いたスライダーを、この日は低めに集めて打たせて取った。9安打で1失点。「やってきたことができた」。エースは満足だった。
得点圏に走者を背負っても冷静さを通した。2点リードの九回1死から連打で一、二塁とされたが、後続を遊飛と中飛に仕留める。「緩急をつけた配球ができた」(小川)。打ち込まれた昨秋の怖さなど無縁だった。
大沢はバットでも流れを引き寄せた。1点を追う二回、2死三塁で同点打。六回には1死一、三塁で初球セーフティースクイズを成功させて点差を広げ、「実戦形式で練習していたので自信はあった」と胸を張る。夏を制した駒大苫小牧に続き、北海道勢悲願の甲子園制覇なるか。「疲労がある中、よく踏ん張った」(大脇監督)右腕を軸に、敦賀気比に立ち向かう。
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HN:
上原健二
性別:
非公開
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