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桐生9秒87は「追い風1・5mでも9秒台」
【オースティン(米テキサス州)=田中潤】陸上の男子100メートルで桐生祥秀(よしひで)選手(19)(東洋大)が、米テキサス州での競技会で3・3メートルの追い風参考記録ながら9秒87の快記録で走った。
陸上競技の記録を分析する専門家によると、公認ギリギリの追い風2・0メートルなら9秒96に相当するという。今季初戦で海外の強豪にも競り勝ち、日本勢初の9秒台突入へ大きな弾みをつけた。
1メートル75、69キロの桐生選手は鋭いスタートから中盤でトップに立つと、左隣で2012年ロンドン五輪5位のライアン・ベイリー選手(米)を0秒02上回って1着でゴール。電光掲示板の記録を見ると跳び上がって右手でガッツポーズ。「びっくりした。参考記録でも9秒台を体感できた。帰ったら(9秒台を)期待されると思うので、しっかり走りたい」と笑顔を見せた。
追い風2・0メートルを超えた記録は公認されないが、電気計時で日本勢の9秒台は初めて。手動計時では1995年に伊藤喜剛(よしたか)選手が追い風9・3メートルで9秒8を出していた。
国際陸上競技統計者協会会員の野口純正さんの研究によると、追い風3・3メートルでの9秒87は、追い風2・0メートルなら9秒96に相当し、追い風1・5メートルでも9秒99が出た計算になるという。
10秒00の日本記録を持つ伊東浩司さん(45)は「素晴らしいの一言。追い風でも9秒8台はとてつもない。期待されている局面(9秒台)はあっさり訪れるのでは」と、自身の記録が破られる日が近いことを予想した。
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HN:
上原健二
性別:
非公開
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